日常生活事故情報
子どもの事故を防止しよう
東京消防庁管内では、令和元年中に、144,767人が日常生活の事故で救急搬送されています。
その中でも、5歳以下の子ども(乳幼児)と高齢者の救急搬送人員が多くなっています。
乳幼児は危険に対する認識が乏しく、危険を回避する能力が未熟です。家族など周囲の人が、過去にどのような事故が発生しているのかを知り、事前に対策をとることで、重大な事故から子どもを守りましょう。
自宅浴槽での「おぼれ」
おぼれた場所の第1位は、自宅の浴槽です。
【事例】親が寝てしまって…
5か月の子どもは親と入浴し、その後物音がしないことを不安に思った家族が浴室を確認したところ、浴槽に水没している子どもと、寝てしまっている親を発見した。
「おぼれ」による事故を防ぐために
乳幼児をお風呂に入れているとき、水遊びをさせているときは、決して目を離さないようにしましょう。
子どもだけで浴室に入れないようにしましょう。
「はさまれ」
子どもの手や足などがはさまれる事故が多発しています。
【事例】ドアで…
5歳の子どもがドアと縦枠の間に指を入れており、親がドアを開けた際にはさまり切断した。
この他にも、電車の戸袋や自動車のパワーウィンドウ、自転車のスポークなどにはさまれる事故が起きています。
「はさまれ」による事故を防ぐために
ドアの開閉時は、子どもがどこにいるか確認しましょう。
ドアの蝶番側は、指はさみグッズなどでカバーしましょう。
エレベーターやエスカレーター付近では遊ばせないようにしましょう。
「やけど」
味噌汁や熱湯、お茶などの熱い液体でのやけどが多くなっています。
【事例】炊飯器の蒸気で…
1歳の子どもが、自宅で炊飯器の炊き上がりの蒸気を触り、やけどをした。
「やけど」による事故を防ぐために
やけどの恐れのあるものは、子どもの手の届くところに置かないようにしましょう。
子どもを抱いたまま、調理をしないようにしましょう。
熱い食べ物等は、冷ましてから子どもに食べさせましょう。
窓やベランダから「落ちる」
住宅の窓やベランダから落ちる事故が繰り返し起きています。
【事例】
4歳の子どもが、親が目を離した間に、共同住宅4階の自宅のベランダから地上に墜落した。ベランダには、スーツケースが置かれていた。
窓やベランダから「落ちる」事故を防ぐために
ベランダを子どもの遊び場にしないようにしましょう。
エアコンの室外機、植木鉢などを置く場所には注意しましょう。
ベランダへの出入口の窓などには、鍵を二重に設ける等の措置を講じましょう。
定期的に手すりにガタつきや腐食がないか、確認しましょう。