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東京消防庁奥多摩消防署山岳救助氷川地区周辺令和2年

令和2年 山岳事故等の詳細【氷川地区周辺】

下山中に約90m滑落

令和2年6月中旬、御岳山に入山し、大岳山、鋸山を経由し奥多摩駅に向けて下山中の男性が、夕方に鋸尾根天聖神社付近で、登山道東側斜面を約90m滑落する事故が発生しました。

山岳救助隊は愛宕神社から鋸尾根登山道を鋸山方向へ入山し、約30分で天聖神社付近に到着しました。登山道の立木を支点に懸垂ロープを設定して約90mを懸垂降下し、男性と接触しました。

男性をバスケット担架に収容し、斜面をロープで約40m引き上げ、さらに別のロープで約50m引き上げ、登山道に救出しました。その後、登山道を徒手搬送で約1時間30分かけて入山し、救急車で医療機関へ搬送しました。なお、下山が完了したとき、時刻は23時を過ぎていました。

山は登るときよりも下るときの方がスリップやバランスを崩しやすく、また、それまでの疲労も重なって転倒や滑落が多く発生します。奥多摩の山でも、滑落すると命を落とす危険があります。十分な登山装備と無理のない登山計画で、安全に登山を楽しみましょう。

      

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