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東京消防庁

子どもの事故を防止しよう

子どもの事故を防止しよう

≪日常生活における事故≫

令和2年中は、127,382人が日常生活の事故で救急搬送されています。

その中でも、5歳以下の子ども(乳幼児)と高齢者の救急搬送人員が多くなっています(図1)。乳幼児は危険に対する認識が乏しく、危険を回避する能力が未熟です。家族など周囲の人が、過去にどのような事故が発生しているかを知り、事前に対策をとることで、重大な事故から子どもを守りましょう。

図1 年齢層(5歳単位)別の救急搬送人員(令和2年中) 図1 年齢層(5歳単位)別の救急搬送人員(令和2年中)

≪乳幼児の事故発生状況≫

平成28年から令和2年までの5年間に47,178人の乳幼児が救急搬送されました(図2)。

令和2年中の救急搬送人員を年齢別にみると、1歳が最も多く、次いで2歳となっています(図3)

図2 乳幼児の年別救急搬送人員
図2 乳幼児の年別救急搬送人員
図3 年齢別救急搬送人員(令和2年中)
図3年齢別救急搬送人員(令和2年中)

≪乳幼児の事故種別と中等症以上の割合≫

乳幼児に多い事故と入院が必要とされる中等症以上の割合をみると、救急搬送が多いのは「ころぶ」事故、「落ちる」事故となっています。

また、中等症以上の割合は、「おぼれる」事故が最も高くなっています(図4)。

図4 乳幼児の事故種別と中等症以上の割合(令和2年中)

※ 事故種別が「その他」、「不明」を除く。
※ 中等症以上とは、軽症を除いた、中等症、重症、重篤及び死亡をいう(軽症:入院を要しないもの、中等症:生命の危険はないが入院を要するもの、重症:生命の危険の可能性があるもの、重篤:生命の危険が切迫しているもの、死亡:初診時死亡が確認されたもの)。

図4 乳幼児の事故種別と中等症以上の割合(令和2年中)

自宅の浴槽での「おぼれ」

おぼれた場所の第1位は、自宅の浴槽です。

こんな事故が起きています
【事例】少し目を離した隙に・・・
親が着替えの準備のために1分ほど浴室から出ており、戻ってきたところ浴槽内で子どもが水没していた(程度:中等症)。
「おぼれ」による事故を防ぐために
  • ○ 乳幼児をお風呂に入れているとき、水遊びをさせているときは、決して目を離さないようにしましょう。
  • ○ 子どもだけで浴室に入れないようにしましょう。

「はさまれ」

子どもの手や足などがはさまれる事故が多発しています。

  • ※ その他の家具とは、棚、引出し、タンス等をいう。
  • ※ その他の玩具とは、万華鏡、おもちゃの電車のレール等をいう。
  • ※ その他とは、ベビーカー、カバン、冷蔵庫等をいう。
図5 年齢別のはさまれ事故の原因上位5位(令和2年中)

指等を切断する事故も発生しています。

  • ※ その他の家具とは、タンス、棚等をいう。
図6 関連器物別5歳以下の子どもの指の切断状況(平成30年〜令和2年中)
こんな事故が起きています
【事例1】ドアで・・・
5歳の子どもがドアと縦枠の間に指を入れており、親がドアを開けた際にはさまり切断した(程度:軽症)。
【事例2】タンスで・・・
2歳の子どもが、友達とタンスの扉を開け閉めして遊んでいる際に、指をはさんで切断した(程度:中等症)。

このほかにも、電車のドアやエレベーターの戸袋、自転車のスポークなどにはさまれる事故が起きています。

「はさまれ」による事故を防ぐために
  • ○ ドアの開閉時は、子どもがどこにいるか確認しましょう。
  • ○ ドアの蝶番側は、指はさみ防止グッズなどでカバーしましょう。
  • ○ エレベーターやエスカレーター付近では遊ばせないようにしましょう。

「やけど」

味噌汁や熱湯、お茶などの熱い液体でのやけどが多くなっています!

図7 やけどの事故が多かった要因(令和2年中)
こんな事故が起きています
【事例1】炊飯器の蒸気で・・・
1歳の子どもが炊飯器の上に手を置いてしまい、蒸気の熱でやけどした(程度:中等症)。
【事例2】アイロンで・・・
親が使い終わったアイロンをテーブルの上で立てて冷ましていたところ、1歳のこどもが触ってしまいやけどした(程度:軽症)。
「やけど」による事故を防ぐために
  • ○ やけどの恐れのあるものは、子どもの手の届くところに置かないようにしましょう。
  • ○ 子どもを抱いたまま、調理をしないようにしましょう。
  • ○ 熱い食べ物等は、冷ましてから子どもに食べさせましょう。

窓やベランダから「落ちる」

住宅の窓やベランダから落ちる事故が繰り返し起きています!

平成28年から令和2年までの5年間に、5歳以下の子ども66人が、住宅等の窓やベランダからの墜落により医療機関に救急搬送されています。高所からの墜落は、生命に危険を及ぼす可能性が高く、十分注意が必要です。

  • ※1階からの墜落を除く。く
図8 年別救急搬送人員
こんな事故が起きています
【事例1】
2歳の子どもがベランダの柵の隙間を通り抜けてしまい、地上に墜落した(程度:中等症)。
【事例2】
3歳の子どもが、自宅2階居室内の窓際に置かれたソファに上り、窓から地上に墜落した(程度:中等症)。
窓やベランダから「落ちる」事故を防ぐために
  • ○ ベランダを子どもの遊び場にしないようにしましょう。
  • ○ エアコンの室外機、植木鉢などを置く場所には注意しましょう。
  • ○ ベランダへの出入口の窓などには、鍵を二重に設ける等の措置を講じましょう。
  • ○ 定期的に手すりにガタつきや腐食などがないか、確認しましょう。

出典:東京都生活文化局消費生活部生活安全課
子供のベランダからの転落事故に注意!リーフレット

気をつけよう!日常生活事故(乳幼児編)

(YouTube東京消防庁公式チャンネル)

※ 子どもの事故について更に詳しく知りたい方は下記のワードで検索!

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