千代田区で震度5強の大きな揺れを観測し、東京消防庁管内においても地震に伴う火災、救助、救急事案が多数発生しました。
また、江東区内の一部で土砂が噴出するなど液状化による被害も発生しました。津波による被害はありませんでしたが、中央区晴海では1.5mの津波を観測しています。
東京消防庁管内では、東日本大震災に伴い余震も含め34件の火災が発生しました。
地震により室内の本棚が倒れて、本棚から落ちた雑誌などが電気ストーブの上に落下し電気ストーブのスイッチが入り、まわりに落ちた雑誌に着火して出火しました。
また、同様にキッチンで転倒した棚が、ガステーブルの点火スイッチを押下したため点火し、棚に積まれていた布に着火して出火した事例もありました。
地震の揺れで観賞魚用水槽が転倒し、水槽内にあった観賞魚用ヒータが衣類の上に落下し、衣類と接触して過熱し出火しました。
地震で白熱灯スタンドが転倒して、布団に接触し、出火しました。
東京消防庁管内では、東日本大震災で195名の方が救急車などにより搬送されました。地震時、避難の際に階段で転倒したり、あわてて避難しようとして足をすべらせ転倒し、けがをした方が多数発生しました。
また、仕事中に会社の書類棚が倒れたり、自宅内で寝ていたところ、鏡台が倒れてきてけがをするなど、地震により家具類が転倒・落下して、けがをした事案も多く発生しました。
その他、外へ避難した際に、外壁やブロック塀が崩れて体に当たりけがをした方や割れたガラスを踏み、けがをした方もいました。
東日本大震災や過去に起きた地震における災害の教訓を踏まえて、私たちが今できることは、少しでも被害を軽減することができるよう、一人ひとりが地震に備えることです。いつか準備しようではなく、今準備しておくことが大切です。
自分自身と大切な家族そして地域を守るために、しっかりと地震に備えましょう。
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