東京消防庁では、過去の地震災害の教訓を踏まえ、地震時の行動について「地震 その時10のポイント」にまとめました。
ご家庭で本号を掲示するなどをして家族みんなで、地震時の行動をしっかり理解し備えましょう。
地震の時は、まずテーブルなどの下で頭や体を守り、揺れがおさまるまで様子をみる。
火を使っている時は、揺れがおさまってから、あわてずに火の始末をする。出火した時は、落ちついて消火する。
屋内で転倒・落下した家具類やガラスの破片などに注意する。
揺れがおさまった時に、避難できるよう出口を確保する。
瓦、窓ガラス、看板などが落ちてくるので注意する。
屋外で揺れを感じたら、ブロック塀などには、近寄らない。
ラジオやテレビ、消防署、行政などから正しい情報を得る。
わが家の安全を確認後、近隣の安否を確認する。
倒壊家屋や転倒家具などの下敷きになった人を近隣で協力し、救出・救護する。
避難が必要な時には、ブレーカーを切り、ガスの元栓を締めて避難する。
家具やテレビ、パソコンなどを固定し、転倒や落下防止措置をしておきましょう。けがの防止や避難に支障のないような家具の配置をしましょう。また、就寝中の地震発生に備えて寝室の家具は、優先的に転倒防止対策を実施しましょう。重いものは、下に収納することで家具の重心が低くなり転倒しにくくなります。
避難の時必要なものを、両手が使えるリュックサックなどにまとめて、目のつきやすい所に置いておきましょう。
|
|
災害時には、お互いに助け合うことが大切です。特に子供やお年寄りなど、災害時に支援が必要な方を守るためには、地域一体となって災害に備える必要があります。東京消防庁では、災害に強い町づくりのため、地域の防火防災訓練などを通じて、町会・自治会、学校、事業所などがお互いに協力し合う地域協力体制づくりに努めています。
また、災害時には地域のリーダーとして消防団や災害時支援ボランティアが重要な役割を担います。今回の東日本大震災では、都内で発生した災害に消防団が消火活動や救助活動を、災害時支援ボランティアが情報収集などを行いました。
災害には一人の力では対応できません。一人ひとりの力を結集することで、大きな力にかわります。
本所防災館には、今春にゲリラ豪雨や津波に関する映像、地下街や自動車で水圧がかかっているドアの開放体験ができる「都市型水害体験コーナー」が新設されました。他にも暴風雨体験コーナー、地震体験コーナーや煙体験コーナーなど、インストラクターの案内による防災体験学習が充実しています。迫真の災害体験によって防災に対する備えの大切さを再確認する場として、防災館をご活用ください。
|