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一 紫ふかき九重の 畏き宮居仰ぎつつ 勢へ我等が我等が消防歌 きこえよまさにこの誠 きこえよまさにこの誠 上の歌詞は、昭和11(1936)年に東京府消防協会がつくった帝都消防歌の一節です。この帝都消防歌は、大日本消防協会が昭和9(1934)年に全国200万人の消防組員の士気を高揚するため、土井晩翠氏などの協力を得てレコード化した大日本消防歌に触発されて作られたものです。
この東京消防歌は、火災予防週間の最終日の昭和24年10月23日、日比谷公会堂において、東京消防庁音楽隊の演奏でコロンビアの松田トシさんによって発表され、その翌日には、NHKのラジオを通じていち早く全国に放送されました。東京消防歌が誕生した翌年の、昭和25(1950)年の東京消防出初式では、内藤隊長作曲の行進曲「消防」が初演され、また、東京消防庁音楽隊の演奏により「東京消防歌」にのせて、消防体操が披露されました。この二つの曲は、常に式典や行事などで演奏されています。 なお、消防の歌には前記の外に、消防署歌や消防少年団歌など職員・団員を対象としたものや、消防歌謡、消防をテーマとした映画の主題歌なども結構作られています。 中でも昭和31(1956)年、曽根史郎さんが歌って大ヒットした「若いお巡りさん」にあやかって作った、映画の主題歌「夜霧の望楼(歌・曽根史郎)」や同じく映画の主題歌「我が生涯は火の如く(歌・橋幸夫)」、和田弘とマヒナスターズが歌った「御苦労さん」などは、当時職員はよく口ずさみました。 |