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東京消防庁ライブラリー消防雑学辞典
消防雑学事典
?公設消防の誕生

mark 治維新により、わが国の政治、経済、文化などは一大変革をとげ、消防制度についてもこれらの影響を少なからず受けるところとなりました。

 れは江戸火消の流れをくむ町火消が、消防組という名称に改称されたことに並行して、消防組員に対して、旧来の鳶人足という古い思想を打破するため、消防組員の服務・規律、進退・賞罰などについて定めた「消防章程」が制定されたことに象徴されています。明治維新後、東京府(現東京都庁)、司法省警保寮(現警察庁)、東京警視庁(現警視庁)などと所管が転々と変わっていた消防事務は、明治13(1880)年6月1日、内務省警視局(現警察庁)のもとに創設された消防本部(現在の東京消防庁の前身)が所管することとなりました。

 のとき初めて今日の消防吏員に当たる、消防職員(官)が採用されるとともに、消防本部の職制などが定められ、ここに初めて、今日の消防団の前身となる消防組(ボランティア組織)とは別に、現在の東京消防庁の前身となる公設の消防機関としての「消防本部」が誕生しました。

 京消防庁が誕生したのは、消防組織法に基づく自治体消防制度が発足した昭和23(1948)年3月7日です。

東京消防庁発足当時と現在の消防体制比較
項 目発足時の体制
(昭和23年3月7日)
現在の体制
(平成12年8月1日現在)
消防本部5部(10課・2工場) 8部(28課3室、工場、航空隊)
消防学校、消防科学研究所
消防方面本部6地区体制
(一時期消防地区体制実施)
9消防方面本部
(23区と多摩地域)
消防署
消防分署
消防出張所
44消防署
131消防出張所
80消防署、2消防分署
206消防出張所
消防職員
(消防職員以外の職員)
7,409人
(一般職202人)
17,998人
(一般職461人)
消防用車両等計 496台 1,798台
ポンプ車
化学車
はしご車
屈折放水塔車
救助車
救急車
救助用重機
道路啓開用重機
照明電源車
消防活動二輪車
消防艇
ヘリコプター
その他の車両
341台

4台


18台




14艇

128台
486台
67台
85台
6台
25台
198台
2組
2組
9台
20台
9艇
6機
883台

 防本部が誕生して約半年後の明治14(1881)年1月14日、消防本部は消防本署と改称され、同日、再設置された現在の警視庁に属することとなりました。以後消防は、自治体消防制度が誕生するまでの70年間にわたって、警察機構の中に属していました。

 防本部創設一年後の明治14年6月1日、消防本署のもとに現在の消防署の前身である消防分署が6分署設置されました。設置された消防分署名と場所は、次のとおりです。

消防第一分署(現在の日本橋消防署)日本橋区坂本町
消防第二分署(現在の芝消防署)  芝区宮本町
消防第三分署(現在の麹町消防署) 麹町区麹町
消防第四分署(現在の本郷消防署) 本郷区元富士町
消防第五分署(現在の上野消防署) 浅草区猿屋町
消防第六分署(現在の深川消防署) 深川区八名川町
消防分署が消防署という名称となったのは、明治39(1906)年のことです。

 時の消火活動は、現在のように消防吏員が行うのではなく、大正2(1913)年、判任官待遇の消防手(現在の消防士)が採用されるまでの間は、消防組員が消防分署長(現在の消防署長)の指揮に従って行っていました。

内務省警支局(中央望楼部分が消防本部)



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