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電動車いすに係る救急事故について

電動車いすに係る救急事故の発生状況

 電動車いすに係る救急事故が多発しています。東京消防庁管内では、平成17年4月1日から平成19年12月31日までの間に、電動車いすに係る救急事故による受傷者が70人(速報値)発生しています。

電動車いすに係る救急事故の傾向】
1. 不慣れな取扱いに起因する
2. 性能や仕様に対する理解が不十分
3. 正しい取扱いをしていない
こうした要因があげられます。

 高齢社会の進展等に伴って今後、電動車いすの利用がますます増加すると考えられることから、正しく利用し、十分に注意して走行してください。
 電動車いすに係る救急事故の発生状況は、次のとおりです。
 (平成17年4月1日から平成19年12月31日まで)

(1)年度別・受傷要因別の受傷者数

  平成17年度 平成18年度 平成19年度 合計
運転操作を誤る 3人 4人 2人 9人
段差、傾斜地等での転倒 9人 18人 23人 50人
歩行者が電動車いすと接触 4人 0人 1人 5人
その他 1人 3人 2人 6人
合  計 17人 25人 28人 70人
(注意) 平成19年度は、速報値です。

(2)受傷要因別の初診時程度

  軽症 中等症 重症 合計
運転操作を誤る 6人 3人 0人 9人
段差、傾斜地等での転倒 42人 8人 0人 50人
歩行者が電動車いすと接触 4人 0人 1人 5人
その他 5人 1人 0人 6人
合  計 57人 12人 1人 70人
(注意) 速報値を含んでいます。
(凡例) 軽 症:入院の必要がないもの。
中等症:生命の危険はないが、入院の必要があるもの。
重 症:生命に危険があるもの。

こんな事故が発生しています

(1)  歩行中の母子が、走行中の電動車いすと接触し、母親に抱かれていた女児(1歳)が投げ出された(女児:重症、母親:軽症)
(2)  下り坂を電動車いすで走行中、スピードが出すぎたためブレーキをかけたところ、ブレーキがかかりすぎ前のめりに倒れた(男性:軽症)
(3)  電動車いすで走行中、操作を誤り電柱に激突した(男性:中等症)
(4)  遊歩道を電動車いすで走行中、誤って河川に転落した(男性:中等症)
(5)  電動車いすで走行中、路面の段差で電動車いすが倒れ、投げ出された(女性:中等症)
(6)  電動車いすで走行中、手すりのバーを降ろしていなかったため、カーブで座席からすべり落ちた(男性:軽症)
(7)  降雨のため雨ガッパを着用して電動車いすで走行中、雨ガッパが電動車いすの車輪に絡まり、首を締め付けられた(女性:中等症)
(8)  祭り会場を見物していた女性が、走行中の電動車いすと接触した(女性:軽症)

事故防止のポイント

(1)  取扱説明書等により、電動車いすの性能や仕様をよく理解し、正しく利用するようにしてください。
(2)  段差のある路面や凍結箇所、防護柵のない側溝や路肩付近など、転倒等のおそれがある場所での利用は控えるか、介助者が同行するなど、十分に注意してください。
(3)  混雑している場所、交通量の激しい場所、狭い道など接触や衝突のおそれがある場所での走行はできるだけ避けるか、介助者を同行するなどしてください。

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