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乳幼児の歯みがき中の事故に注意!

東京消防庁管内では※1、平成27年から令和元年※2までの5年間に、5歳以下の乳幼児が歯みがき中に歯ブラシで受傷した事故により、197人が救急搬送されています。

毎年6月4日から6月10日の「歯と口の健康週間」を前に、乳幼児の歯みがき中における事故の実態をお知らせし、注意喚起を行っています。

  • ※1 東京都のうち稲城市、島しょ地区を除く地域
  • ※2 令和元年の数値は暫定値。平成31年中を含む。

歯みがき中の事故防止ポイント

歯ブラシが口腔内に刺さり、入院の必要がある事故も発生していることから、保護者等は乳幼児の歯ブラシの使用に際して、十分な注意が必要です。

毎年発生する歯みがき中の事故を防止するため、以下のことに注意しましょう。

  1. 歯ブラシを口に入れたまま、歩いたり走ったりさせず、床に座ってしましょう。
  2. ソファなどの不安定な場所で歯みがきをしていて、転落したケースもあることから、椅子や踏み台等に乗った状態で歯みがきをさせないようにしましょう。
  3. 歯みがき中に人や物と接触し、受傷するケースも多くあるため、歯みがき中は保護者の目が届く範囲で見守り、周囲にも注意を払いましょう。

1 年別救急搬送人員

平成27年から令和元年までの5年間で、197人が救急搬送されています。(図1)

図1 年別救急搬送人員
図1 年別救急搬送人員

2 年齢別・受傷要因別救急搬送人員

(1)
年齢別救急搬送人員

1歳が最も多く93人、次いで2歳が54人となっています。(図2)

図2 年齢別救急搬送人員
図2 年齢別救急搬送人員
(2)
受傷要因別救急搬送人員

歯みがき中に「歩いたり、走ったりして転倒」が65.5%で、最も多くを占めています。(図3)このことから、歯みがき中には『歩かせない!走らせない!』ように保護者がそばに付き添い注意を払うことで、多くの歯みがき中の事故を未然に防止することができます。

図3 受傷要因別救急搬送人員
図3 受傷要因別救急搬送人員

3 初診時程度別救急搬送人員

救急搬送時の初診時程度をみると軽症が最も多く172人(87.3%)を占めています。また、入院の必要がある中等症以上が25人(12.7%)を占めています。(図4)

図4 初診時程度別救急搬送人員
重 症: 生命の危険が強いと認められたもの
中等症: 生命の危険はないが入院を要するもの
軽 症: 軽易で入院を要しないもの
図4 初診時程度別救急搬送人員

4 事故事例

1 歯磨きをしながら歩いていたら、フロアマットにつまずき転倒し、口腔内から出血した。(3歳 軽症)
2 布団で寝転んで歯磨き中、歯ブラシの柄が枕に当たり、口腔内を受傷した。(1歳 軽症)
3 ソファの上で歯ブラシをくわえたままハイハイしており、親が目を離した際に床へ転落し口腔内から出血した。(1歳 中等症)
4 歯ブラシをくわえたまま歩いていたら、布団の上で転倒し歯ブラシが口腔内に刺さった(3歳 重症)。

5 その他

東京都生活文化局より乳幼児の歯ブラシによる喉突き事故の事例をまとめたリーフレットが発行されています。

詳細についてはこちらをクリック→

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