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東京消防庁安全・安心情報>直管LEDランプに交換する際、蛍光灯照明器具との組合せを誤ると火災につながるおそれがあります。

直管LEDランプに交換する際、蛍光灯照明器具との
組合せを誤ると火災につながるおそれがあります。

当庁管轄内において、7〜8月に2箇所において直管LEDランプに関連する火災が発生しました。

いずれも直管LEDランプと蛍光灯照明器具の組合せを誤って設置したため、出火したものです。

組合せが違う状態で使用を続けると、内部の部品に過電圧がかかることや、高周波や過電流が流れ込むことで、部品が過熱し出火することがあります。昨今、直管LEDランプが普及し、誰もが手軽に交換できることから、類似火災の増加が懸念されます。

直管LEDランプを交換する際、蛍光灯照明器具と適合するランプであるかをよく確認してから設置してください。

○ 火災事例

⑴ 事例1

出火年月
平成28年7月
出火建物
耐火造住宅 天井(間接照明)
出火原因
半導体式の蛍光灯照明器具に、ラピッドスタート式専用の直管LEDランプを誤設置したため出火に至ったもの。

⑵ 事例2

出火年月
平成28年8月
出火建物
耐火造共同住宅 1階ホール内
出火原因
グロースタータ式の蛍光灯照明器具に、ラピッドスタート式専用の直管LEDランプを誤設置したため出火に至ったもの。

○ 火災の要因と対策

各事例とも、交換実施者は蛍光灯照明器具及びランプの始動方式を十分に確認できていなかったため、誤った組合せで設置してしまいました。

○ 日本照明工業会からの注意喚起

同種事案についての日本照明工業会からの注意喚起が、下記HPに記載されていますので、こちらもご参照ください。

交換予定の直管LEDランプが交換前のランプと同じ表示でした。

ランプの表示が同じでも、蛍光灯照明器具の仕様によっては適合しない場合があります。
ご自身で交換する際は、ランプと蛍光灯照明器具の両方を確認してください

とりあえず設置してみて異常なく点灯しました。

必ずしも適合しているとは限りません。設置して数か月後に出火した事例もあります。

蛍光灯照明器具

このほかに、ラピッドスタート式、スタータ式などがあります。

直管LEDランプ

このほかに、スタータ式などがあります。

焼損状況

基板が灰化するほど受熱しています。