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歩きスマホ等に係る事故に注意!

1 年別救急搬送人員

東京消防庁管内(※1)では平成27年から令和元年までの過去5年間で“歩きながら”“自転車に乗りながら”などの歩きスマホ等に係る事故により、211人が救急搬送されています。令和元年は41人が救急搬送されています(図1)。

図1 年別救急搬送人員
図1 年別救急搬送人員

2 年齢区分別救急搬送人員

年齢区分別の救急搬送人員では、20歳代が46人と最も多く、全体的に見ると20歳代から50歳代の救急搬送が多くなっています(図2)。

図2 年齢区分別救急搬送人員
図2 年齢区分別救急搬送人員

※1 東京都のうち稲城市、島しょ地区を除く地域

3 事故種別ごとの救急搬送人員

事故種別ごとの救急搬送人員では、“人”“モノ”“自転車”などに「ぶつかる」事故が88人と最も多く、全体の4割以上を占めています。次いで「ころぶ」事故が64人、「落ちる」事故が55人となっています(図3)。

図3 事故種別ごとの救急搬送人員
図3 事故種別ごとの救急搬送人員

4 初診時程度別救急搬送人員

初診時程度別にみると、全体の8割以上が軽症でしたが、34人が入院の必要があるとされる中等症以上と診断されています(図4)。

図4 初診時程度別救急搬送人員
図4 初診時程度別救急搬送人員
軽 症:
入院を要しないもの
中等症:
生命に危険はないが入院を要するもの
重 症:
生命の危険が強いと認められたもの

5 発生場所別救急搬送人員

発生場所別の救急搬送人員では、「道路・交通施設」が162人と最も多く全体の7割以上を占めており、歩道や駅などで多く発生しています(図5)。

図5 場所別救急搬送人員
図5 場所別救急搬送人員

6 発生時動作別救急搬送人員

発生時動作別の救急搬送人員では、“操作しながら”が83人と最も多く全体の約4割を占めており、次いで“画面を見ながら”が60人となっています(図7)。

また、その内訳をみると、「歩きながら」の“操作しながら”“画面を見ながら”の事故が全体の約6割を占めています(表1)。

図7 発生時動作別救急搬送人員
図7 発生時動作別救急搬送人員


表1 発生時動作別救急搬送人員の内訳
操作しながら 画面を見ながら 使用しながら 通話しながら 相手が操作
しながら
電話を取ろうとして
電話を見ようとして
その他
不明
総計
歩きながら 73人 54人 18人 11人 5人 1人 15人 177人
自転車で走りながら 10人 6人 2人 0人 4人 7人 4人 33人
その他 0人 0人 0人 1人 0人 0人 0人 1人
総計 83人 60人 20人 12人 9人 8人 19人 211人

7 事故事例

ぶつかった事例

  • 携帯を見ながら歩いていたところ、壁に気付かず衝突し、顔面をぶつけて左眼を受傷した【20代 軽症】。
  • スマートフォンを見ながら自転車に乗っていたところ、ガードレールに衝突し受傷した【30代 中等症】。

ころんだ事例

  • スマートフォンを操作しながら歩道を歩行中、段差に気付かず前のめりに転倒し、膝を受傷した 【50代 軽症】。

落ちた事例

  • スマートフォンを見ながら駅のホーム上を歩行していたところ、踏み外して軌道敷に転落し、腰部を受傷した【20代 中等症】。

事故を防ぐために

  • 歩行中に携帯電話やスマートフォン等を操作したり、画面を見ることは、周囲が見えなくなるため大変危険です。立ち止まって安全な場所で使用しましょう。また、自転車を運転中の携帯電話の使用は禁止されています。自分自身がけがをするだけでなく、周囲の人にけがを負わせることもありますので注意しましょう。
  • 携帯電話やスマートフォン等を使用しながら歩いている人や、自転車に乗っている人と接触し受傷する事故も多く発生しています。駅などの人混みや、夜道などの見通しが悪い場所では特に気をつけましょう。
東京都道路交通規則第8条第1項第4号

「自転車を運転するときは、携帯電話用装置を手で保持して通話し、又は画像表示用装置に表示された画像を注視しないこと。」



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