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耳かき中の事故に注意!

耳かき中の事故に注意!

東京消防庁管内1)では、平成21年から平成25年までの5年間に耳かきをしていて受傷した事故により、380人が救急搬送されています。

耳かきでこんな事故が起きています。

【乳幼児が自分で耳に綿棒を入れた事例】
 母親が目を離していたところ、男児が左耳に綿棒を入れたまま倒れ泣いていたため 救急要請したもの。(1歳男児 中等症)

【耳かき中に兄弟がぶつかった事例】
 母親が4歳の女児の耳掃除をしている際に、2歳の妹が乗りかかり、耳かきで耳を突いて出血したため救急要請したもの。(4歳女児 軽症)

事故防止のポイント

○ 耳かきをしている時は周囲の状況(特に子供、ペット等)に注意する。
○ 乳幼児がいる家庭では、耳かき棒等は乳幼児の手の届く範囲に放置しない。
○ 無理をして耳かき棒等を耳の奥まで入れない。

乳幼児の耳垢が取りづらい時などは、耳鼻咽喉科等の受診も考慮しましょう。


1 年別救急搬送人員

耳かき中の事故により、年平均76人が救急搬送されています(図1)。

図1 年別救急搬送人員

図1 年別救急搬送人員

  1. 1)東京都内の稲城市、島しょ部を除く地域です。東久留米市は平成22年4月から東京消防庁管内となりました。

2 年齢層(5歳単位)別救急搬送人員

年齢層別救急搬送人員をみると、0〜4歳の乳幼児が150人で、他の年齢層に比べて突出して多くなっています(図2)。

図2 年齢層別救急搬送人員

図2 年齢層別救急搬送人員

3 初診時程度別の救急搬送人員

初診時程度では、93.2%が軽症と診断されていますが、入院が必要とされる中等症と診断された人も26人いました(図3)。

図3 初診時程度別救急搬送人員

図3 初診時程度別救急搬送人員

4 受傷形態別の事故発生状況

耳かき棒等を「奥に入れすぎるなどして出血等」が148人で全体の38.9%と多く、次に耳かき中に「人やモノ(動物を含む。)に接触」が97人で全体の25.5%となっています(図4)。

図4 受傷形態別の救急搬送人員

図4 受傷形態別の救急搬送人員

5 乳幼児(0歳〜5歳)の受傷状況

0歳〜5歳の受傷状況をみると、年齢では1歳の事故が最も多く、受傷形態では、「自分で耳かきをしていた(耳に入れた)」が多くなっていることから、乳幼児のいる家庭では、耳かき等は乳幼児の手の届く範囲に放置しないようにする必要があります(図5)。

図5 年齢ごとの受傷形態別搬送人員(0歳〜5歳)

図5 年齢ごとの受傷形態別搬送人員(0歳〜5歳)