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住宅で起きる一酸化炭素中毒事故に注意!

炭火焼肉のイラスト

一酸化炭素は、無色・無臭で気が付きにくく、人体に有毒な気体です。濃度によっては、死に至る危険性があることから、十分な注意が必要です。東京消防庁管内1)では平成25年から平成29年の5年間で、住宅における一酸化炭素中毒事故2)が36件発生し、62人が救急搬送されています。

換気不足による一酸化炭素中毒事故が発生しています!

事故事例

ガスファンヒーターを使用していたら・・・

自宅台所内でガスファンヒーターを使用していたところ、頭痛、足のしびれ等の症状が出た。

【30代 軽症】

茶道中に・・・

木炭を焚いてお茶会をしていた際に、においがなかったため換気をしておらずお茶会終了後に体調不良を感じた。

【40代 重症、40代 軽症、60代 軽症(2名)】

炭で暖をとっていたら・・・

暖をとろうとして囲炉裏で炭を焚いたがそのまま寝てしまい、目が覚め立ち上がろうとした際にふらつきを自覚した。

【60代 中等症】

  1. 1)東京都のうち稲城市、島しょ地区を除く地域
  2. 2)自損を除く

事故防止のポイント

十分な換気を行う

十分な換気により、室内の一酸化炭素濃度が下がることから、火気設備・器具を使用の際は換気扇の使用や定期的に窓などを開けるなどして換気を十分に行いましょう。

また、火気設備や火気器具を使用中に少しでも異常を感じたら、使用を中止するとともに十分な換気を行いましょう。

定期的な点検と清掃を行う

不完全燃焼が起こると一酸化炭素が発生することから、火気設備・器具の定期的な点検と清掃を行いましょう。

使用方法を守る

発動発電機やバーベキュー用コンロなど屋外での使用が想定されている火気器具等は屋内では使用しないなど、火気設備・器具の使用方法を守りましょう。

その他

一酸化炭素は、無色・無臭で気が付きにくい気体です。一酸化炭素を感知する警報器を設置することも早期発見に有効です。

1 年別発生状況

過去5年間で、住宅、共同住宅において36件の一酸化炭素中毒事故が発生しています。

一酸化炭素発生に伴う事故は複数の人が受傷することも多いため、発生件数よりも多くの人が救急搬送されています(図1)。

グラフ画像:図1 過去5年間の一酸化炭素による事故発生件数と救急搬送人員(住宅、共同住宅)

図1 過去5年間の一酸化炭素による事故発生件数と救急搬送人員
(住宅、共同住宅)

2 月別発生状況

過去5年間の住宅、共同住宅における月別発生件数をみると、12月が13件と最も多く、次いで1月が8件と多く発生しています(図2)。

グラフ画像:図2 月別の発生件数

図2 月別の発生件数

3 発生要因別の件数

過去5年間で住宅、共同住宅において一酸化炭素の発生要因となった燃料別では、七輪・火鉢や囲炉裏などの炭を使用するものが26件で全体の約7割を占めています。

グラフ画像:図3 発生要因の件数

図3 発生要因の件数

4 初診時程度別割合

昨年度、住宅、共同住宅において一酸化炭素中毒により救急搬送された人のうち4割近くが、生命の危険が強いと認められる重症以上と診断されています。(図4)。

グラフ画像:図4 初診時程度別割合

図4 初診時程度別割合

一酸化炭素の物性と危険性等

一酸化炭素の物性

一酸化炭素は、無色・無臭、水に溶けにくく、アルカリ水溶液やエタノールに溶け、生ゴムに溶けやすい性質を有しています。体比重は0.97、沸点−192.2℃、融点−235℃、引火点−191℃、発火点608.9℃、爆発限界12.5~74.2%です。

 また、一酸化炭素のヘモグロビンとの親和性は、酸素の約200~220倍であり、空気中の一酸化炭素が大気中に0.1%あれば、その200倍相当の濃度の酸素とヘモグロビン結合を分かち合う結果となり、約50%の一酸化炭素ヘモグロビンが形成される計算となる。(参考文献:火災便覧第3版、編者 日本火災学会(1997)、発行 共立出版(株))

急性一酸化炭素中毒の症状

大気中の一酸化炭素濃度ppm(%) 吸入
時間
血中一酸化炭素
ヘモグロビン濃度(%)
影響
100ppm~200ppm
(0.01~0.02%)
10~20 比較的に強度の筋肉労働時間呼吸促迫、時に軽い頭痛
200ppm~300ppm
(0.02~0.03%)
5~6時間 20~30 頭痛、耳鳴り、眼失閃光
300ppm~600ppm
(0.03~0.06%)
4~5時間 30~40 激しい頭痛、悪心、嘔吐、外表の鮮紅色、やがて運動機能を失う
700ppm~1000ppm
(0.07~0.10%)
3~4時間 40~50 頻脈、呼吸数増加、やがて意識障害
1100ppm~1500ppm
(0.11~0.15%)
1.5~3時間 50~60 チェーンストークス呼吸、間代性痙攣を伴い昏睡、意識障害、失禁
1600ppm~3000ppm
(0.16~0.30%)
1~1.5時間 60~70 呼吸微弱、心機能低下、血圧低下、時に死亡
5000ppm~10000ppm
(0.50~1.00%)
1~2分 70~80 反射低下、呼吸障害、死亡

参考文献:火災便覧第3版、編者 日本火災学会(1997)、発行 共立出版(株)

※ 大気中の一酸化炭素濃度を、%の単位に換算し追記しました。

このページに関するお問い合わせ
防災部 防災安全課 防災安全係
電話:03-3212-2111(代) 内線4206~4207


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