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子どもの火遊び火災を防止しよう

平成18年から平成22年の5年間で、東京消防庁管内1)では、子どもの火遊びに起因する火災は718件発生し、火遊びをした子どもの性別と年齢2)が特定できた火災は328件でした。

平成23年中の12歳以下の子どもの火遊びに起因する火災は41件で、20人の負傷者が発生しています。

また、平成18年から平成23年までに、火遊びによる火災で7人の子どもが亡くなっています。

過去の火災発生状況を知ることで、子どもの火遊びを事前に防止し、痛ましい事故から子どもを守りましょう。

1 ) 東京都のうち東久留米市、稲城市、島しょ地区を除く地域(東久留米市は平成22年4月1日より東京消防庁管内となった。)
2 ) 12歳以下

1 火遊び火災を防ぐために

以下の点に注意して子どもの火遊び火災を防ぎましょう。

  • ライター等は、子どもの目に触れない場所、かつ手の届かない場所で厳重に管理する。
  • 子どもだけを残しての外出は絶対にしないようにし、保護者等が在宅していても子どもには常に注意を払う。
  • 子どもには幼児期から火災の怖さや火遊びの危険性を教える。
  • 子どもの安全を守るため、子どもが簡単に操作できないチャイルド・レジスタンス・ライター(CRライター)を使用する。
  • ライターを廃棄する際は、中のガスを使い切ってから、各自治体が定める分別方法に従い廃棄する。
  • 小学生になると、公園など屋外で火遊びをする子どもが増えることから、自分の子どもだけでなく、他の家の子どもにも火遊びの危険性についてしっかりと注意するなど、地域全体で火遊び火災を防ぐ。

2 死者が発生した火遊び火災

子どもの火遊びに起因する火災のうち、死者が発生した火災は、5年間で4件発生しており、7人の子どもが死亡しています。いずれも住宅内でライターを使用していました(表1)。

表1 死者が発生した火遊び火災
建物用途 性別 行為者年齢 発火源 死者数
2007 住宅 12 ライター 1
2007 住宅 5 ライター 2
2008 住宅 2 ライター 2
2010 住宅 3 ライター 2

3 平成18年から平成22年まで過去5年間の子どもの火遊び火災の状況

(1) 年別発生状況

火遊び火災は、平成19年から減少傾向にあります。(図1)。

図1:年別火遊び火災発生件数
図1:年別火遊び火災発生件数
(2) 月別発生状況

3月が最も多く43件、次いで12月が36件となっており、学校等が休みの時期に火災件数が増えています(図2)。

図2:月別火遊び火災発生件数
図2:月別火遊び火災発生件数
(3) 時間別発生状況

15時や16時の放課後の時間帯に火災が多く発生しています。両者を合わせると106件で、全体の約3割を占めます(図3)。

図3:時間別火遊び火災発生状況
図3:時間別火遊び火災発生状況
(4) 火災発生場所別割合

火災発生場所のほとんどが、屋外と住宅内となっています(図4)。

図4:火災発生場所別割合
図4:火災発生場所別割合
(5) 年齢別の火災発生状況

行為者の年齢別にみると、年齢があがるにつれ火災件数も増加し、小学校の中高学年頃に多く発生しています(図5)。

図5:年齢別・男女別火遊び火災発生状況
図5:年齢別・男女別火遊び火災発生状況
(6) 火遊び火災発生原因

火遊びではライターが最も多く使われており、232件と全体の約7割を占めています(図6)。

図6:年齢別・男女別火遊び火災発生状況
図6:年齢別・男女別火遊び火災発生状況
(7) 年別死傷者発生状況

平成20年から死傷者数は減少傾向にありますが、平成18年から平成22年までの5年間で7人の死者が発生しています(図7)。

図7:年別死傷者発生状況
図7:年別死傷者発生状況

4 平成23年中(速報値)の12歳以下の子どもの火遊び火災の概要

平成23年中速報値で、12歳以下の子どもの火遊びに起因する火災は41件発生しており、その火災により20名が負傷しています。火遊び火災による月別の発生状況については、過去5年間の傾向と同様に3月が最も多く8件の火災が発生しています(図I)。

また、年齢別・男女別の発生状況は図IIのとおりで、火災発生原因別の発生状況(図III)をみると、ライターが29件で最も多くなっています。

図I:平成23年中の火遊び火災発生状況(発生月別)
I:平成23年中の火遊び火災発生状況(発生月別)
図II:平成23年中の火遊び火災発生状況(年齢・性別)
II:平成23年中の火遊び火災発生状況(年齢・性別)
図VI:平成23年中の火遊び火災発生状況(発生原因別)
III:平成23年中の火遊び火災発生状況(発生原因別)

5 近年発生した火遊び火災の事例

事例1 火遊びにより、死者2名が発生した火災 平成20年1月 12時頃

両親が外出中に、2歳の幼児が、ダイニングキッチンの冷蔵庫の上に置いてあった母親のライターを使用して、居室内に干されていた洗濯物に火をつけたため火災となった。

【幼児2名が死亡】
事例2 火遊びにより、死者2名負傷者2名が発生した火災 平成22年2月 17時頃

母親が乳児と寝ていた際。幼児2名が押入れ内で両親のライターを使用して火遊びをしていたところ、押入れ内の衣類に着火し火災となったもの。居室内に煙が充満していることに母親が気付き、幼児2人の名前を呼ぶも応答がなかったため、乳児を抱いて避難した。

【幼児2名が死亡】
ライターの規制導入について

一昨年、消費生活用製品安全法施行令の一部が改正され、規制対象製品にライターが追加されました。(平成22年11月10日交付)

平成22年12月27日に施行され、施行後9ヶ月間の経過措置を経て平成23年の9月27日からCR(チャイルド・レジスタンス)機能を施した安全対策済みライターなどが市場で販売されています。販売できるライターは、以下の3つの要件を備えたものです。

  • ライターの基本性能の要件を定めたJIS規格を採用したもの
  • 子どもが簡単に操作できないCR機能を備えたもの
  • 子どもが興味を持ちやすい玩具(ノベルティー)型でないもの

なお、規制対象になることにより、製造または輸入事業に係る国への届出、技術基準適合義務、PSCマークの表示が義務付けられます。

PSCマーク PSC…ProductSafetyConsumer
(製品)(安全)(消費者)

※ 規制の対象外となるライターもあります(例:燃料タンクが金属製のもの)。

主なCRライター
写真:2動作以上を同時に操作するタイプ
2動作以上を同時に操作するタイプ
写真:レバー操作に強い力を必要とするタイプ
レバー操作に強い力を必要とするタイプ
ディスポーザブルライターのガスの抜き方
  • 周囲に火の気のないことを確認する。
  • 操作レバーを押し下げる。着火した場合はすぐに吹き消す。
  • 輪ゴムや粘着力の強いテープで、押し下げたままのレバーを固定する。
    ※ 「シュー」という音が聞こえれば、ガスが噴出している (聞こえない場合は炎調整レバーをプラス方向にいっぱいに動かす)。
  • この状態のまま付近に火の気の無い、風通しのよい屋外に半日から1日放置する。
  • 念のために着火操作をして、火が着かなければ、ガス抜きは完了です。
ディスポーザブルライターのガスの抜き方 ディスポーザブルライターのガスの抜き方

東京消防庁救急相談センター #7119 つながらない場合は… 23区 03(3212)2323 多摩地区 042(521)2323
問合せ先
防災部防災安全課防災安全係