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遊泳中や水辺での事故に注意!

遊泳中や水辺での事故に注意! 平成18年から平成22年の6月から9月に、東京消防庁管内(東京都のうち東久留米市※1、稲城市、島しょ地区を除く地域)では、遊泳中や水辺※2の事故(入水自殺、入浴中の事故は除く)で300人が救急搬送されています。

※1 東久留米市については、平成22年4月1日から東京消防庁管内となった。
※2 【プールサイド、河原、海岸、池のほとり、噴水】等を含む。

1 遊泳中や水辺の事故による救急搬送人員の推移

(1) 平成18年から平成22年の救急搬送人員

平成21年から急激な増加傾向がみられます(図1)。

図1 平成18年から平成22年の6月から9月における救急搬送人員(平成22年は速報値)
図1 平成18年から平成22年の6月から9月における救急搬送人員(平成22年は速報値)
(2) 平成18年から平成22年までの5年間における月別救急搬送人員

月別にみると、7月と8月に救急搬送人員が集中しています(図2)。

図2 平成18年から平成22年における月別救急搬送人員
図2 平成18年から平成22年における月別救急搬送人員

2 事故発生場所別割合

事故発生場所は、プール(プールサイド含む)が47.7%と最も高く、次いで河川(河原含む)が37.0%となっています。両者で事故発生場所の約8割を占めており、特に注意が必要な場所といえます(図3)。

図3 事故発生場所別割合
図3 事故発生場所別割合

3 事故発生場所別受傷形態状況

最も多い事故は、転倒によるもので230人(約77%)が受傷し救急搬送されています。転倒が多く発生している場所はプール(プールサイド等)が119人、次に河川(河原等)73人となっています。また溺水が最も多く発生している場所は河川で、26人となっています(表1)。

表1 事故発生場所別受傷形態状況
発生場所\受傷形態 転倒 溺水 転落 衝突
ぶつかり
転覆等 飛び込み 刺され
咬まれ
総計(人)
プール(プールサイド等を含む) 119 12 5 6 0 1 0 143
河川(河原等を含む) 73 26 5 1 4 2 0 111
海(海岸等を含む) 19 2 0 1 0 0 1 23
湖沼・池
(ほとり含む)
10 0 1 0 1 0 0 12
4 0 0 0 0 0 0 4
用水路 2 0 2 0 0 0 0 4
噴水 3 0 0 0 0 0 0 3
総計(人) 230 40 13 8 5 3 1 300

4 年代別救急搬送人員及び初診時程度※3が中等症以上の割合

救急搬送された人数が最も多い年代は、9歳以下で105人となっています。これは救急搬送人員全体の35.0%を占めています。また初診時程度が中等症以上となる割合が最も高い年代は、50〜59歳で52.9%と救急搬送された人の約半数が中等症以上となっています。

全体では約3人にひとりが中等症以上となるため、遊泳中や水辺での事故には注意が必要です(図4)。

図4 年代別救急搬送人員及び初診時程度※3が中等症以上の割合
図4 年代別救急搬送人員及び初診時程度※3が中等症以上の割合
※3

初診時程度とは、救急隊によって医療機関に搬送された際、初診医師が以下の基準によって示したものです。

(凡例)
  • 重篤:生命の危険が切迫しているもの
  • 重症:生命の危険があるもの
  • 中等症:生命の危険はないが、入院の必要があるもの
  • 軽症:軽易で入院の必要がないもの

5 年代別受傷形態割合

すべての年代において転倒が高い割合を占めています。また溺水もすべての年代で発生しています(図5)。

図5 年代別受傷形態割合
図5 年代別受傷形態割合

6 受傷形態別初診時程度割合

溺水は、約7割以上で初診時程度が中等症以上となっています。さらに約5割が生命の危険がある重傷以上となっており、死亡事案も発生しています(図6)。

図6 受傷形態別初診時程度割合
図6 受傷形態別初診時程度割合

7 溺水事故発生状況

(1) 年代別溺水発生割合

溺水が発生した割合が最も高かった年代は30〜39歳で、27.6%となっています。(図7-1)。

また30〜39歳で溺水の割合が高かった理由として飲酒が関係している事案が多くみられます(図7-2)。

図7-1 年代別溺水発生割合
図7-1 年代別溺水発生割合
(2) 20歳以上の水の事故で飲酒に係るもの
図7-2 20歳以上の飲酒に係る受傷状況
図7-2 20歳以上の飲酒に係る受傷状況

過去5年間で、20歳以上で飲酒が関係している受傷事故で、18人が救急搬送されています。特に30〜39歳では5人中3人が溺水し救急搬送されています。

水の事故で重症以上となった事例

事例1: 監視員がいる場所で発生した事故

プールで泳いでいた子どもが溺れている子どもを発見したため、大きな声で監視員に知らせ助けを求めた。監視員がプールサイドに救出した後、人工呼吸を実施したもの。

(8歳男児 重篤)
事例2: 保護者が目を離した隙に発生した事故

家族と公園に遊びに来ており、母親が目を離した隙に子どもの姿が見えなくなった。公園内を探していたところ、園内を流れる川にうつ伏せ状態で流されているのを発見したもの。

(2歳女児 重篤)
事例3: 飲酒後に発生した事故

飲酒後、川に入って泳いでいた男性の姿が水面から確認できなくなったもの。

(38歳男性 重篤)

水による事故を防ぐために

(1)

小さい子どもと一緒に水遊びをする際は、子どもから目を離さず、保護者や大人が必ず付き添って遊びましょう(過去5年間に5歳以下の乳幼児では、58人が救急搬送されています)。

(2)

プール等に監視員がいる場合でも、油断することなく目を離さずにいましょう。

(3)

飲酒後や体調不良時には遊泳は行わず、もし遊泳しようとしている人がいたら、周りにいる人は遊泳をやめさせましょう。

(4)

海や河川では、気象状況に注意を払い、荒天時や天候のくずれが予測される場合は遊泳や川岸等でのレジャーは中止しましょう。

(5)

遊泳をしない場合でも水辺付近では、ライフジャケットを着用するなど、事故の未然防止に努めましょう。

(6)

ビニールプールや噴水等の水深の浅いところでも、溺水は発生しています。水の深さに関係なく水辺には危険があることを認識しましょう。

(7)

子どもだけでの水遊びは、大変危険であることを、保護者や大人が教えましょう。

(8)

衣服を着たまま水に落ちると、普段泳げる人でも溺れてしまうことがあるので、自分を守るための手段のひとつとして、着衣泳を体験する機会があったら参加しましょう。


東京消防庁では心肺蘇生(AEDを含む)、けがの手当ての方法を習得してもらうため、応急手当の講習会を行っています。

問合せは、都内各消防署または公益財団法人東京防災救急協会となります。

詳しくは東京消防庁ホームページをご覧下さい。

東京消防庁救急相談センター #7119 つながらない場合は… 23区 03(3212)2323 多摩地区 042(521)2323

急な病気やケガをした場合に、「救急車を呼んだほうがいいのかな?」「今すぐ病院に行った方がいいのかな?」など迷った際の相談窓口として、「東京消防庁救急相談センター」を開設しています。


問合せ先
防災部防災安全課防災安全係