平成18年から平成21年までに、東京消防庁管内(東京都のうち稲城市、島しょ地区を除く地域※)で発生した、餅による窒息事故で救急搬送された事案を分析した結果については次のとおりです。
※ 平成22年3月31日以前は、東久留米市のデータを除きます。
年別に見ると、若干の増加傾向にあります。(図1参照)
月別では、1月に突出して多く発生しています。(図2参照)


年齢階級別に見ると、60歳代以上で救急搬送件数が多い、人口10万人あたりの救急搬送人数は70歳代以上の高齢者で多い、入院を伴う中等症以上の割合は40歳代以上から半数を超えるという特徴が見えます。(図3参照)

菓子(飴)以外は、高齢者で多く発生しています。(図4参照)

70歳以上は、餅による窒息事故で救急搬送された件数が最も多くを占めています。(図5〜図8参照)
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餅による窒息事故の救急搬送件数は、444件と最も多く、そのうち初診時程度が重症以上の割合は52.7%と高くなっています。(図9)

餅による窒息事故で救急搬送された事案と、食品の窒息事故全体で救急搬送された事案とで初診時程度別の割合を比較すると、餅による事案の方が中等症以上の割合が高くなっています。(図10、11)
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| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 適切な応急手当がなされなかった事例 | 57歳女性が、雑煮の餅をのどに詰まらせたため、その息子が水を飲ませたり、手で取りだそうと試みたが、取り除けず顔面が蒼白になってきたもの。 (平成19年1月足立区、57歳女性、重症) |
| 食事を介助していた際に発生した事例 | 86歳女性が、親戚の男性の介助のもと餅を食べていたところ、のどに詰まらせたもの。 (平成21年4月墨田区、86歳女性、重篤) |
| 小さく切っていても詰まった事例 | 1歳男児が、直径約1pの焼いた餅を食べていたところ、のどに詰まらせたもの。 (平成21年8月江戸川区、1歳男児、軽症) |
| 適切な応急手当が功を奏した事例 | 73歳女性が雑煮の餅を食べ、のどに詰まらせて苦しがっていたため、一緒にいた息子が母の背中を叩いて餅を取り除き応急処置をしたもの。 (平成21年1月江東区、73歳女性、軽症) |
| 適切な応急手当が功を奏した事例 (119番通報時の口頭指導に基づく事例) |
91歳男性が餅を食べていたところ、のどに詰まらせて呼吸ができなくなっていたため、家族が119番通報し、その際の口頭指導のもと背部叩打法により餅片を除去し呼吸が回復したもの。 (平成22年12月青梅市、91歳男性、中等症) |
| (1) | 食品を小さく切るなど、食べやすい大きさにしてから食べる。 |
| (2) | 急いで飲み込むことなく、ゆっくり噛み、だ液とよく混ぜ合わせてから飲み込む。 |
| (3) | 食事の際は、お茶や水を飲んで喉を湿らせるなど、水分と一緒に食べる。 |
| (4) | 遊んだり、あおむけに寝た状態などで食べない。 |
| (5) | 食べ物を口に入れたまま、喋ったりしない。 |
| (6) | 食事中に、驚かせるような行動をしない。 |
| (7) | 歯のない高齢者等は、入れ歯をして、しっかり噛んで食べる。 |
| (8) | 乳幼児や高齢者と一緒に食事をする際は、適時食事の様子を見るなど注意を払うよう心がける。 |
| (9) | 応急手当の方法をよく理解しておく。 |
乳幼児は、主に臼歯がなく食べ物を噛んですりつぶすことができないことや食べながら遊んだりする傾向にあるため、窒息事故が発生しやすくなっています。
高齢者は、一般に、噛む力や飲み込む力が弱い、だ液の分泌量が少ない、詰まりかけた時に咳をする反応が弱いなどのため窒息事故が発生しやすくなっています。
※一般的な傾向であり、食べる機能には個人差があります。
チョークサインを出しているとき、声を出せないとき、顔色が急に真っ青になったときなどは、食べ物などにより気道が塞がれていることが疑われます。 そのような時は・・・
(2) 咳もできずに窒息しているときは、年齢・性別に関係なく実施可能な背部叩打法(はいぶこうだほう)を行いましょう。
【背部叩打法の実施手順】
(傷病者が倒れている場合は、傷病者を手前に引き起こして横向きにし、自分の足で傷病者の胸を支えます。片手で傷病者の顔を支えます。)

急な病気やケガをした場合に、「救急車を呼んだほうがいいのかな?」「今すぐ病院に行った方がいいのかな?」など迷った際の相談窓口として、「東京消防庁救急相談センター」を開設しています。
| 問合せ先 |
| 防災部防災安全課防災安全係 |