東京消防庁管内において、平成17年4月から平成22年6月末までに、ふとしたきっかけでタンスや本棚などが転倒・落下し下敷きになるなどの事故で67人が医療機関に救急搬送されています。
地震時はもとより、日常生活で起こるこうした事故を防ぐためにも家具類の転倒・落下防止措置は有効です。
負傷者数を年齢区分別に見ると、5歳以下の乳幼児と60歳代以上の高齢者に多く発生している。

全体の約21%で中等症となっている。

タンスが最も多く約69%を占めている。

10歳以下の子供は、「引き出しを強く開けた」「引き出しなどに乗った、ぶら下がった」の原因が約82%(14件)を占めている。転倒・落下した原因が「支えとした」の場合は、すべて高齢者が負傷している。

| 年齢区分別の転倒・落下した原因 | 単位:人 |
| 引き出しを強く開けた | 引き出しなどに乗った、ぶら下がった | 移動した | 支えとした | 衝突した | 強風で倒れた | 地震 | 不明 | 計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 5歳以下 | 5 | 8 | − | − | − | − | − | 11 | 24 |
| 6〜10歳 | 1 | − | − | − | 1 | − | − | 2 | 4 |
| 11〜19歳 | − | − | 1 | − | − | − | − | − | 1 |
| 20歳代 | − | − | − | − | − | − | − | 1 | 1 |
| 30歳代 | − | − | − | − | − | 1 | − | 3 | 4 |
| 40歳代 | − | − | 1 | − | − | − | 1 | 2 | 4 |
| 50歳代 | 1 | − | − | − | − | − | − | 1 | 2 |
| 60歳代 | − | − | 1 | − | 1 | − | − | 3 | 5 |
| 70歳代 | 2 | − | 2 | 1 | 1 | − | − | 3 | 9 |
| 80歳代 | − | − | 1 | − | − | − | − | 9 | 10 |
| 90歳代 | − | − | − | 2 | − | − | − | 1 | 3 |
| 計 | 9 | 8 | 6 | 3 | 3 | 1 | 1 | 36 | 67 |
| 転倒・落下した原因 | 事例概要 |
|---|---|
| 引き出しを強く開けた | 55歳女性が、着替えるため洋服ダンスの扉を開けようとしたところ、洋服ダンスが倒れてきてその下敷きとなり受傷したもの。(中等症) |
| 引き出しなどに乗った、ぶら下がった | 3歳男児が、茶ダンスによじ登って遊んでいたところ、タンスが倒れて下敷きとなり頭部を受傷したもの。(軽症) |
| 移動した | 73歳男性が、洋服ダンスを移動していたところ、洋服ダンスが倒れ左前腕部が下敷きとなり受傷したもの。(軽症) |
| 衝突した | 9歳女児が、自宅居室内で走っていたところ食器棚にぶつかり、倒れてきた食器棚を支えようとして頭部を受傷、また割れた食器で左足裏部を受傷したもの。(軽症) |
| 支えとした | 90歳女性が、台所で茶ダンスにつかまって立とうとしたところ、茶ダンスごと転倒し下敷きとなり、受傷したもの。 (軽症) |
| 強風で倒れた | 33歳女性が、タンス(高さ2m×横幅2m、重さ推定30kg)をペンキで塗装していたところ、風でタンスが倒れて下敷きとなり受傷したもの。(軽症) |
| 地震 | 42歳女性が、自宅居室において就寝中、地震の揺れでタンスが体の上に倒れ腰部と腹部を受傷したもの。(軽症) |
地震時に怪我をされた方の3〜5割が家具類の転倒・落下によるものです。

急な病気やケガをした場合に、「救急車を呼んだほうがいいのかな?」「今すぐ病院に行った方がいいのかな?」など迷った際の相談窓口として、「東京消防庁救急相談センター」を開設しています。