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東京消防庁

東京消防庁 > 安全・安心情報 > 事業所向けアドバイス > 自衛消防活動の事例 > 事例詳細

物品販売店舗内のエスカレーター付近の
照明用コンデンサー等が焼損した火災において、
約100名の利用客を無事に避難誘導した事例

用途等 物品販売店舗(4項) 地上3階 出火場所 2階 エスカレーター
焼損程度 建物ぼや 出火時間帯
けが人等 なし
出火原因 下りエスカレーターの照明用蛍光灯のコンデンサーが、内部素子の絶縁劣化により、リード線の電極間で発熱し、出火したもの
自衛消防活動の状況※
発見 従業員Aは、2階住居関係売場で勤務中、エスカレーターの手すり付近から煙が出ているのを発見した。
 その後、2階レジの内線電話から1階保安管理室へ火災発生を連絡した。
通報 1階保安管理室にいた警備員Bは、従業員Aからの連絡を受け、1階からエスカレーターの2階部分を見上げると、煙が漂い、焦げ臭い臭気がすることを確認したため、保安管理室に戻り、保安管理室の電話から119番通報をした。
初期消火 なし(※消火困難な場所からの出火のため消火活動を行うことができなかった。)
避難誘導 従業員Aは、放送設備を活用して館内に火災発生を知らせ、利用客を屋外へ避難誘導した。
 2階では、速やかに店員を配置し、利用客を屋内階段に誘導し、屋外へ避難させた。また、1階でも、速やかに店員を配置し、利用客を屋外へ避難させた。
防火管理上の推奨点
火災発生時、消防計画に基づく避難誘導の体制を早期に確保し、約100名の利用客に対し、けが人を発生させることなく迅速に避難させるとともに、消防活動等が終了するまでの間、自主的に全館の営業を停止し安全を図りました。
防火管理上のポイント
  • 1 火災発生時は危険側に立ち、火災の延焼拡大を考慮して早期に火災発生を在館者及び利用者等に報知し、迅速な避難誘導を行ってください。
  • 2 火災発生時には放送設備を活用し、現在の火災の状況等を在館者にタイムリーに知らせることでパニックを防止し、併せて避難誘導時に的確な指示を放送して迅速かつ安全な避難誘導を行ってください。

※自衛消防活動の状況は、関係者からの聞き取りによるものです。




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