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他人事ではない「急性アルコール中毒」〜正しいお酒の飲み方で、楽しい年末を〜

クリスマス、忘年会…何かとお酒にまつわるお付き合いが増える季節です。
クリスマス、忘年会…何かとお酒にまつわるお付き合いが増える季節です。

今年も残りわずかとなりました。クリスマスや忘年会など、楽しくお酒を飲む機会が増える季節です。しかし、お酒の飲み方によっては、楽しいはずの時間が一転することも少なくありません。特に年末年始は、急性アルコール中毒が原因で救急搬送される人が激増します。「私は大丈夫!」と自信を持っていても、体調や環境により急性アルコール中毒の症状に陥ることもあります。

ここでは、平成22年中の東京消防庁管内での、急性アルコール中毒にまつわる救急活動の傾向とともに、安全で楽しいお酒を飲むための注意点や、万が一の事態に遭遇した時の応急処置方法などをご紹介します。

【急性アルコール中毒にまつわる救急活動の傾向】

下のグラフは、東京消防庁管内で発生した、過去5年間の急性アルコール中毒による救急搬送人員の推移を表したものです。昨年は9,171人であり、減少傾向にあるものの未だ年間約1万人が救急車で病院に運ばれています。

過去5年間の急性アルコール中毒搬送人員の推移
過去5年間の急性アルコール中毒搬送人員の推移
平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年
男性 8,659人 8,026人 7,361人 7,847人 5,749人
女性 4,738人 4,506人 3,996人 4,538人 3,422人
合計 13,397人 12,532人 11,357人 12,385人 9,171人

また、月別の推移を見てみると、12月の搬送人員が1,042人とトップでした。次いで、歓迎会などが多い4月や、暑気払いなどが開催される8月が多く、急性アルコール中毒が原因で救急搬送される人の数は、大勢で飲む機会が多い季節とほぼ一致しています(表1)。

表1 月別の急性アルコール中毒による救急搬送人員
表1 月別の急性アルコール中毒による救急搬送人員

急性アルコール中毒で搬送された人を年代別に見てみると、男女ともに20歳代の人数が多いことが分かります(表2)。理由として、グループで盛り上がって飲酒する機会が多いこと、また経験の浅さから自分の適量が分からず、無謀な飲酒をしてしまうことなどが考えられます。一緒に飲んでいる周りの人も、節度ある飲酒について注意を払うことが重要です。

表2 年代別の急性アルコール中毒による救急搬送人員
表2 年代別の急性アルコール中毒による救急搬送人員

アルコールは、摂取量によっては死亡することもあります。たかがお酒、されどお酒です。昨年は、45人の方が重症(生命の危険が強いと認められるもの)以上でした(表3)。

表3 初診時程度別の急性アルコール中毒による救急搬送
重症以上 中等症 軽症
搬送人員 45 3,076 6,050
アルコール中毒にならないためには、どのようなことを注意すればよいでしょうか。

急性アルコール中毒にならないための注意点

急性アルコール中毒にならないための注意点
  1. 自分の適量を知るとともに、その日の体調にも注意しましょう。
  2. 短時間に多量な飲酒(一気飲み)をすることはやめましょう。
  3. お酒が飲めない体質の方は、周囲の人に「お酒が飲めない体質です」と事前に伝えておきましょう。
  4. 飲酒の無理強いは、しないようにしましょう。
  5. 周囲の人は酔った人に付き添い、一人にしないようにしましょう。
  6. 酔った人が吐いた場合、吐いたものが喉につまらないように注意しましょう。

万が一のときには・・・

万が一のときには・・・

過度の飲酒による事故を予防することが第一ですが、
もし身近で事故が起こってしまった場合には・・・

  1. 生命に直接関係するような救命手当が優先です。心肺蘇生を覚えておきましょう。
    矢印 倒れている人をみたら(応急手当の手順)
  2. 十分な呼吸をしているにもかかわらず意識がない場合は、仰向けの状態のままでいると、舌根沈下(あごや舌の筋肉がゆるみ、舌の付け根がのどに落ち込むこと)による気道閉塞を起こすことがあります。
    また、意識がない状態で嘔吐が起こると、吐物が喉につまって窒息する危険性があります。その危険を回避するため、回復体位(※)をとりましょう。
  3. 嘔吐が起きた時は、口の中から吐物をかき出して喉に吐物を詰まらせないようにしましょう。
  4. 酔いがさめるまで付き添うなど、目を離さないようにしましょう。
 ※回復体位
  • 意識はないものの普段どおりの呼吸がある場合は、回復体位という姿勢をとらせます。
  • 呼吸が妨げられないようにする体位です。体を横向きにし、頭を反らせて気道確保するととともに、嘔吐しても自然に流れるように口元を床に向けます。
  • 長時間回復体位にするときには、下になった部分が血液の循環が悪くなることから、約30分おきに反対向きの回復体位を取りましょう。
回復体位
回 復 体 位

 


東京消防庁救急相談センター #7119


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