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台風・大雨に備えよう

台風・大雨による災害

台風や局地的豪雨は、大量の雨を短時間で降らせるため、河川が増水したり堤防が決壊したりして水害(浸水や洪水)が起こることがあります。近年は治水事業が進み、大河川の氾濫は少なくはなっていますが、都市部では周辺地域の開発が進んで保水(遊水)機能が低下していることもあり、水害に占める都市部の被害の割合が増えています。

大雨が来る前、台風が来る前に備えましょう

事前の備え

  • 窓や雨戸はしっかりとカギをかけ、必要に応じて補強する。
  • 側溝や排水口は掃除して水はけを良くしておく。
  • 風で飛ばされそうな物は飛ばないよう固定したり、家の中へ格納する。
  • 非常用品を確認しておく。(懐中電灯、携帯用ラジオ(乾電池)、救急薬品、衣類、非常用食品、携帯ボンベ式コンロ、貴重品など)
  • 飛散防止フィルムなどを窓ガラスに貼ったり、万一の飛来物の飛び込みに備えてカーテンやブラインドをおろしておく。
  • 水を確保する。(断水に備えて飲料水を確保するほか、浴槽に水を張るなどして生活用水を確保する。)
  • 避難場所を確認しておく。

特別警報について

気象庁は、大雨、地震、津波、高潮などにより重大な災害の起こるおそれがある時に、警報を発表して警戒を呼びかけます。 これに加え、警報の発表基準をはるかに超える大雨や大津波等が予想され、重大な災害の起こるおそれが著しく高まっている場合、「特別警報」を発表し最大級の警戒を呼びかけます。

特別警報が発表された場合、お住まいの地域は数十年に一度の、これまでに経験したことのないような、重大な危険が差し迫った異常な状況にあります。 ただちに地元市町村の避難情報に従うなど、適切な行動をとってください。

特別警報が発表された場合、お住まいの地域は数十年に一度の、これまでに経験したことのないような、重大な危険が差し迫った異常な状況にあります。ただちに地元市町村の避難情報に従うなど、適切な行動をとってください。



「特別警報」イメージ

「特別警報」イメージ

(出典元:気象庁ホームページ)

警戒レベルについて

中央防災会議、防災対策実行会議の下の「令和元年台風第19号等による災害からの避難に関するワーキンググループ」からの提言が令和2年3月にとりまとめられ、 本提言を踏まえ引き続き制度的な論点を議論した「令和元年台風第19号等を踏まえた避難情報及び広域避難等に関するサブワーキンググループ」からの提言が令和2年12月にとりまとめられました。

サブワーキンググループからの提言を踏まえ、災害対策基本法が令和3年に改正(災害対策基本法等の一部を改正する法律(令和3年法律第30号):5月10日公布、5月20日施行)されたことを受け、市町村が避難情報の発令基準等を検討・修正等する際の参考としていただけるよう、これまでの「避難勧告等に関するガイドライン」を名称を含め改定し、「避難情報に関するガイドライン」として公表します。


内閣府ホームページ:避難勧告等に関するガイドライン より引用)


警戒レベルに関する図

(出典元:内閣府ホームページ:避難勧告等に関するガイドライン)

短時間豪雨による水害の特徴

台風、局地的な大雨や集中豪雨に伴う短時間でまとまって降る強い雨による水害には、次のような特徴があります。

  • 水が集まり流れる場所である河川、下水道、用水路などでは、短時間に強い雨が降ることや回りから降った雨が流れ込むことで、数分~数十分で危険な状態になる場合があります。
  • 河川、渓流、下水管、用水路などでは、自分の居る場所で強い雨が降っていなくても、上流など離れた場所で降った雨が流れてくることによって、危険な状態になる場合があります。
    多摩川のような大きな川でも、40分間で約30cmも水位が上昇した事例があります。
  • 河川、下水管、用水路などでは、わずかな雨でも危険になるおそれがあります。このような場所では、大雨や洪水の警報・注意報の発表基準に達しない場合でも災害が発生するおそれがあります。

短時間豪雨による水害の危険性

台風、局地的な大雨や集中豪雨に伴う短時間でまとまって降る強い雨による水害には、上記の特徴と、次のような危険性があります。

  • 側溝や排水溝にゴミがたまっていると、水が流れなくなり増水する危険性が増加します。普段の清掃について配意が必要です。
  • 地下室にいる場合は、水圧でドアが開かず脱出できなくなる恐れや地下に流入する水の勢いで避難ができなくなる恐れがありますので、早期に避難する必要があります。
  • 車が水没して動けなくなった場合、水位がドアの半分程度に達すると、車のドアが開かなくなり、外に出られなくなる恐れがあります。車が水没するような高架下のアンダーパス等では注意が必要です。
  • 冠水した道路等では、マンホールの中へ雨水が激しく流入している場合があります。泥水で見えにくい場合、吸いこまれる恐れがあり、注意が必要です。

地下空間における浸水対策

地上の浸水は浅い場合でも、地下空間では水位が出入口等の高さを超えると一気に浸水が始まり、短時間で水位が上昇するなど、地上と異なる危険性があります。

地下室では地上の様子がわかりません。

地上の状況が分かりにくく、避難等の判断が遅れがちとなります。

地上が冠水すると水が一気に流れ込んできます。

避難路が浸水流入経路と重なり、避難が困難となります。

浸水すると停電して電気が消えます。

浸水により、停電エレベーター閉じ込め、防火扉の閉鎖等が発生します。

水圧でドアを開けることができなくなります。

水圧でドアが開かなくなり、脱出できなくなる可能性があります。

主な情報収集方法

現在、防災及び気象情報、災害に関する情報は、公的な機関をはじめ、民間企業など様々な団体、企業で発信されています。それらの情報を有効に利用することが大切です。

<おもな防災・気象情報収集サイト>

情報の種類 情報収集先
気象に関する情報 台風の位置、強さ、大きさの実況や予報に関する台風情報 気象庁「台風情報」
https://www.jma.go.jp/jp/typh/
大雨・洪水警報及び注意報の発表状況 気象庁「気象警報・注意報」
https://www.jma.go.jp/jp/warn/
竜巻、ダウンバースト等激しい突風が発生する気象状況に関する情報 気象庁「竜巻注意情報」
https://www.jma.go.jp/jp/tatsumaki/
各区域での降雨状況・降雨予測 解析雨量
降水短時間予報
気象庁「解析雨量・降水短時間予報」
https://www.jma.go.jp/jp/kaikotan/
レーダー雨量・降水ナウキャスト 気象庁「レーダー・降水ナウキャスト」
https://www.jma.go.jp/jp/radnowc/
東京都下水道局「東京アメッシュ」
https://tokyo-ame.jwa.or.jp/
河川に関する情報 雨量・河川水位現況 国土交通省「川の防災情報:関東」
https://www.river.go.jp/portal/#83
東京都建設局「水防災総合情報システム」
http://www.kasen-suibo.metro.tokyo.jp/im/tsim0101g.html
指定河川洪水予報 気象庁「指定河川洪水予報」
https://www.jma.go.jp/jp/flood/
避難所や帰宅支援ステーションの検索システム 東京都防災マップ
https://map.bosai.metro.tokyo.lg.jp/
土砂災害警戒情報 気象庁「土砂災害警戒情報」
https://www.jma.go.jp/jp/dosha/

<ライフライン・交通機関等のリンク集(東京都防災HPへ)>

ライフライン情報 鉄道運行情報
道路情報 バス運行情報
本所防災館で風水害の危険性と対策を学ぼう!

本所防災館について

本所防災館は、風水害から身を守るための知識や行動力を習得できる「川の手の防災館」として、開館以来多くの方々にご来館いただいています。台風や大雨などによる被害が心配なこれからの季節、本所防災館で備えをしてみてはいかがでしょうか。

川の手地域コーナー

本所防災館では、デジタル技術を駆使した映像装置により災害を体験できる「異常気象体感ウォール」、地形図等を用いた展示により災害を学ぶことができる「川の手地域体験テーブル」、書籍やインターネットにより災害に関する情報を知ることができる「防災ライブラリ」と、この特色ある3つのエリアにより、異常気象と川の手地域について新しい体験と学習ができます。

川の手地域コーナー入口
川の手地域コーナー入口
異常気象エリア
異常気象エリア

川の手の防災館として

本所防災館では、「川の手地域コーナー」以外にも、地下のドアや自動車が浸水して水圧がかかっているドアの開放体験ができる「都市型水害体験コーナー」や、リアルな暴風雨体験ができる「暴風雨体験コーナー」があります。

風水害について、その危険性と対策を総合的に学ぶことができますので、この機会にぜひご利用ください。

水圧ドア体験 自動車水圧ドア体験

※詳細は、本所防災館までお問い合わせください。
電話:03-3261-0119