<お知らせ>
公園・広場等の遊具に起因する子どもの事故の発生状況

救急事故の発生状況

 月別にみると、年間を通じて4月が最も多くなっています。8月で少なくなっていますが、春から秋にかけて多く発生しています(図2)。
 すごしやすい気候となってくるこれからの季節に注意が必要となります。




図2 月別救急搬送人員(平成19年から平成22年までのデータ、平成22年は速報値)

 年齢別にみると、子どものなかでも、2〜10歳に多く発生しています。
 歩き始めて屋外に出る機会の増える幼児、友だちと公園・広場等で遊ぶ機会の増えてくる学童に多く発生しています(図3)。また、初診時に入院を要する中等症以上と診断された事故の発生割合をみると、年齢が上がるごとに増加傾向にあります。8〜12歳では、救急搬送された子どものうち、3〜5人に1人が入院を要するようなけがをしています。
 なお、0歳の救急搬送はなかったため、以降、0歳の区分は除きます。




図3 年齢別救急搬送人員(平成19年から平成22年までのデータ、平成22年は速報値)

 遊具別にみると、滑り台が653人(31.2%)と最も多く、次いで、ぶらんこが450人(21.5%)となっており、この2つだけで全体の52.8%を占めています。以降、鉄棒、ジャングルジム、雲梯、複合遊具が続きます。
 滑り台では、2歳で106人と特に多くなっています。また、ぶらんこでは2〜4歳、6〜8歳での事故が多くなっています。他の遊具を見てみると、ぶら下がったり、バランスをとったりと、複雑な運動が必要であるため、より年齢の高い子どもで発生しています(表1)。

表1 遊具別、年齢別救急搬送人員




 救急搬送された子どもの初診時程度は、83.7%が軽症ですが、入院が必要となる中等症以上の大きなけがも16.3%発生しています。生命の危険が高い重症(0.8%)の事故も17件(0.8%)発生しています。

) 救急搬送後に救急隊から患者を引き継いだ初診の医師が示した重症度に関する分類です。(軽症):入院の必要のない軽易なもの (中等症):生命の危険はないが、入院を必要とするもの (重症):生命の危険が高いもの。


前のページへ戻る
メニューに戻る