<お知らせ>
一酸化炭素中毒による救急事故が多発!

 一酸化炭素中毒による救急事故(自損目的のものを除く。)が多発しています。
 これらの事故の原因をみると、換気を行わないものや、換気が不十分なことによるものが多く発生しており、機器の不具合によるものも少なくありません。

<一酸化炭素中毒による救急事故の発生状況(平成20年は速報値)>
○場所別発生状況
 平成20年中の発生件数は38件、受傷者数は70人で、ともに平成19年(20件41人)を大きく上回っています。
 発生場所では「住宅」(マンション、アパートなどの共同住宅を含む。)が最も多くなっており、同時に複数の受傷者が発生する事故が多くあります。
○初診時程度別発生状況
 平成20年中の全受傷者のうち中等症以上の占める割合が半数に達しています。
 また、平成20年は死亡や重篤となった受傷者が、4人発生しています。
○燃料等別発生状況
 「木炭・練炭等」が最も多く、次いで「都市ガス」の順になっています。
○要因別発生状況
 閉め切った室内での長時間使用や換気扇を回さないなどの「換気不足」が最も多くなっています。
○使用目的別発生状況
 「調理・食品加工」によるものが最も多く、「暖房・採暖」がこれに続きます。

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<一酸化炭素中毒事故防止のポイント>
1 ガス機器や木炭・練炭を使用する場合は、換気扇を回す・定期的に窓を開放するなどして、室内の換気を行う。
2 ガス機器に異常を感じた場合は、販売店等の点検・修理を受ける。
3 ガス機器は、煙突(排気筒)が外れたり、接続部等に緩みが生じていないか確かめる。
4 ガス機器や木炭・練炭を使用中に頭痛や悪心、嘔気を感じた場合は、使用を止めるとともに、新鮮な空気のある場所に移動する。
5 就寝前、外出前には必ずガス機器や木炭・練炭の火を消す。

【参考】一酸化炭素
無色、無臭の気体。ヘモグロビン親和度は酸素の200〜220倍に達する。大気中の濃度が0.03〜0.06%で頭痛、悪心、嘔吐などを伴い、0.16〜0.3%で呼吸微弱、心機能低下、血圧低下などの症状を起こし死に至ることがある。(日本火災学会 火災便覧 第3版 1997年)


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