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平成24年中の住宅火災による死者の発生状況

※このページの統計データは、平成25年1月4日時点の速報値です。

1 住宅火災による死者の推移

平成24年中の住宅火災件数は、1,914件で、前年の1,864件に比べ50件増加している。

また、住宅火災による死者数は86人(自損を除く)で、前年と比べて25人の増加となった。平成24年は特に1月から3月までに多く発生している。

住警器等の設置率は79.3%であり、平成22年4月の設置義務化以降、約80%前後を推移している。

図1 過去3年間の月別の火災件数と死者数

図1 過去3年間の月別の火災件数と死者数


図2 過去10年間の住宅火災による死者数、住警器等設置率

図2 過去10年間の住宅火災による死者数、住警器等設置率

2 出火原因別死者の状況

出火原因別の死者数は、不明を除くと「たばこ」「こんろ」「ストーブ」の順に多く、いずれも昨年と比べて増加している。

平均焼損床面積は「ストーブ」による火災が最も多く、「たばこ」による火災が最も少ない。

図3 出火原因別の平均焼損床面積と死者

図3 出火原因別の平均焼損床面積と死者

図4 過去3年間の出火原因別死者数

図4 過去3年間の出火原因別死者数

3 年代別の死者数

平成24年中における高齢者の死者の割合は年々増加しており、平成24年は過去最高の67.4%で、特に75歳以上の後期高齢者は全体の46%を占めている。

出火時の状況は、高齢者の一人暮らしが32人、高齢者のみの世帯が16人であり、出火時に高齢者のみだった場合が60%を占めている。

図5 過去5年間年代別死者数

図5 過去5年間年代別死者数

4 「たばこ」「こんろ」「ストーブ」火災の件数及び死傷者状況

(1) 「たばこ」火災

たばこからの火災による死者は23人であり、死者が発生した火災原因で最も多く、死者発生率も6.9%と最も高い。

たばこ火災は、ぼや等焼損床面積が無くても死者が発生する傾向がある。

図6 たばこ火災件数及び死傷状況

図6 たばこ火災件数及び死傷状況

(2) 「こんろ」火災

住宅火災の出火原因で最も多いのは、こんろ火災で、443件発生し、死者数はたばこ火災に次いで多く11人である。

安全装置のない器具を使用していたり、周囲の可燃物に着火するなどして死者が発生している。

図7 こんろ火災件数及び死傷状況

図7 こんろ火災件数及び死傷状況

(3) 「ストーブ」火災

ストーブ火災は、冬季に多く発生しており、ストーブ火災による死者の8人全てが1月から4月に発生している。

ストーブ火災による死者発生率は、5.6%と、たばこ火災に次いで高い。

また、死者のほとんどが周囲の可燃物に接触して火災が発生している。

図8 ストーブ火災件数及び死傷状況

図8 ストーブ火災件数及び死傷状況

5 住警器等設置有無別の死者状況

*「全部設置」とは、すべての居室・台所・階段に設置

図9 平成24年中の死者

図9−2 平成24年中の死者
(住警器等設置状況を全部設置に限った場合)

6 出火原因別死者数

図10 住宅火災による死者の主な出火原因別(平成23年・平成24年)


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