東日本大震災の影響で、家庭などの節電志向が高く、今年の冬は、灯油・ガス・薪ストーブなどを燃料とする暖房器具が
  注目を集めています。
   暖房器具やカセットボンベ・エアゾール缶の使用頻度が高いこの時期に、安全な取扱方法についての知識を深めましょう。
  

主な暖房器具を出火要因とする火災の発生状況

 東京消防庁管内で平成22年中に発生した火災5,086件(治外法権を除く。)のうち暖房器具に関連する火災は127件で、全体の2.5%を占めています。
  主な暖房器具による火災の発生状況をみると、電気ストーブ等が最も多くなっています。

主な暖房器具による火災の発生状況(平成22年中)

暖房器具からの火災を防ぐポイント

 平成22年中の主な暖房器具の発火源と出火に至る理由をみると、機器的要因よりも人的要因が圧倒的に多くなっています。使い慣れた器具でも周囲に燃えやすいものがないかなど常に注意する意識をもつことが大切です。
 
衣類などの可燃物の近くで使用しない

ストーブの上で洗濯物を乾燥すると、落下した時、火災となる おそれがあるのでやめましょう。
カーテンや衣類・布団・ふすまなどのそばでは使用しないようにしましょう。
 エアゾール缶などをストーブ・ファンヒータの上やそばには置かない
 エアゾール缶などをストーブやファンヒータなどの暖房器具の上や近くに放置していると、放射熱で過熱され、缶の内圧が上昇して破裂し、漏れたガスに引火するおそれがあるので絶対にやめましょう。
寝るときや外出するときには必ず火を消す



 布団などが接触して火災となるおそれがあるので、寝るときや外出するときは暖房器具のスイッチを切る習慣を身につけましょう。
 電気ストーブ・石油ファンヒータは、長期間使用しないときには、誤ってスイッチが入ることを防ぐためにコンセントを抜きましょう。また、収納するときは、電池を抜きましょう。
石油ストーブ等のカートリッジタンクの口金は確実に締まったことを確認してからセットする




 給油時は必ず消火し、火が消えたことを確かめてから給油しましょう。
 カートリッジタンクへの給油は、石油ストーブ等とは別の場所・火気のない場所で行いましょう。
 給油後は、火気のないところで一度カートリッジタンクをひっくり返し、カートリッジタンクから灯油が漏れないことを確認してからセットしましょう。また、漏れてしまった油は、よく拭き取りましょう。
      
            ①消火         ②給油      ③口金を下にして確認     ④セット

一酸化炭素中毒の防止対策

 暖房器具による一酸化炭素中毒の事故に注意してください。一酸化炭素は、石油やガス、炭などの不完全燃焼により発生しますが、無色、無臭のため、発生しても気がつきにくく、また、血液中のヘモグロビンと非常に結びつきやすいことから、少ない量を吸入しても血液の酸素運搬能力が著しく損なわれ、酸素欠乏状態となり、最悪の場合には死に至ることもあります。
 一酸化炭素中毒は、充分な換気を行うことで未然に防止することができます。室内において石油ストーブやガス器具などを使用する際は、換気に十分注意してください。