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東京消防庁奥多摩消防署山岳救助氷川地区周辺平成26年

平成26年 山岳事故等の詳細【氷川地区周辺】

海沢大滝で男性滑落

平成26年11月16日(日)、夫婦で大岳山方向から下山中に、夫が海沢大滝から約30m滑落し、救助を要請しました。

奥多摩消防署山岳救助隊は、海沢園地から山岳資器材等を持って入山、約1kmの地点において転落男性と接触しました。観察の結果、意識はあるものの呼びかけにはかろうじて応ずる程度であり、腰の痛みを訴えていました。救急隊により、酸素吸入、首の固定、毛布による保温を実施し、その後、急な登山道であったため、担架に乗せた男性を、ロープを張りながら安全に徒手で搬送し、海沢園地までおろし、救急車で医療機関へ搬送しました。

今、奥多摩では紅葉真っ盛りで多くの登山者が入山していますが、今の時期は日没が早いことから、遅くとも15時には下山できるよう計画を立て、安全・安心な登山を心掛けて下さい。

写真:山岳救助活動風景  

越沢バットレスで滑落

7月6日(日)、越沢バットレスでクライミングをしていた4名パーティーのうち、男性1名が約10m墜落し受傷した。現場は、越沢バットレスの通称「天狗の肩」と呼ばれる部分で、昨年も同じ場所で墜落事故が発生している。

奥多摩山岳救助隊は、越沢林道車止めから入山、滑りやすい丸太橋や吊り橋を経由し、越沢バットレス下部に到着した。男性は、下部から垂直の壁を約30m上がったところにいたことから、山岳救助隊は、リードクライミング(支点自己作成登はん)により進入し男性と接触した。

救急隊による観察の結果、男性は下半身の痛みを訴えていたため、全身固定を実施しバスケット担架に収容した。その後、ザイルにより救助用確保支点を作成し、山岳救助隊員の介添えにより、垂直降下でバットレス下部まで救出した。

その後救助ヘリを要請、ホイスト救助により機内収容し、男性を医療機関へ搬送した。

クライミング中による重大事故が度々発生しています。装備等も含め、パーティーの技量にあったルートを選定し、安全なクライミングを楽しみましょう。

写真:山岳救助活動風景



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