登山される方へ消防署からのお願い
東京消防庁の山岳救助隊は、多摩地区の山間部を受け持つ八王子、青梅、秋川及び奥多摩の各消防署において昭和61年から発足し活動しています。過去の山岳救助活動内容から安全な登山また、万が一事故に遭遇した場合について過去の教訓から考えてみました。
- □ 装備品やルートについて
- 日没が早まる時期に登山される場合には、暗くなって足元が見えなくなり、転倒してケガをする場合が多く発生します。
- 日没前に下山できるようなルートを選ぶことや、万が一に備えヘッドライトを持ちましょう。
- □ 体調のぐあいは?
- 前日は十分に睡眠をとる。(宿泊登山の場合は仲間との深酒に注意)
- 登山中、体調がすぐれない場合、これくらい大丈夫と安易に考えず中止する勇気をもつこと。
- 下山時は体力、注意力が低下するとともに膝への負担がかかり、滑ったとき体を支えきれない場合があります。
- □ コースの選び方
- 好きなコースだけで決めるのではなく、自分の体力、技術も考えましょう。ガイドブックのコースタイムはあくまでも目安であり、それ以上時間がかかる場合があります。途中の草花、景色も十分に楽しんで下さい。
- できれば、もしもの時を考えて二人以上で計画しましょう。
- □ 登る前に
- 気ばかり若くても、体力低下は隠せないもの、余裕をもったルートを。
- 出発前に現地の天気予報を見ておきましょう。
- 家族や知り合いの方に行く先、大まかなコースを知らせておきましょう。
- 駅、ビジターセンター、交番等へ登山ルートを提出しましょう。
- 本人とわかる物を身につけ、連絡先を書いておきましょう。
- 携帯電話は通じない場合が多いものですが、尾根の状況により通話可能な場所もあります。
- 夜明かしの場合を考えて余分の食料、雨具、ライト、ライター、笛の準備は必要です。
- □ もし、道に迷ったら
- まずは元のルートに戻る勇気を。明るいうちは一番近い尾根に登って現在地を確認することも選択肢に入れて。
- 暗くなったら無闇に動かないこと。体力を消費してしまいます。ビバークして明るくなるのを待ちましょう。
- □ 事故にあってしまったら
- 同行者が通報のため下山する場合は、滑落場所等にタオル、ディパック等で目印をつけておきましょう。
- 手足を骨折しただけでは命の危険はありませんが、多量の出血の場合、止血しないと危険な場合があります。救命講習などに参加して応急手当の方法を身につけましょう。
- 救助を待つ場合、ケガ人の体温低下に気をつけましょう。(33℃位に下がると低体温症となり危険です)
- ヘリコプターで救助する場合もあるので、できるなら広い場所で合図(ミラーなど)をしましょう。