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広報とうきょう消防(第4号) 地震その時10のポイント 保存版

身の安全のために

家具類の配置

家具類が転倒・落下・移動しても、避難に支障がなくけがをしないような家具の配置をしましょう。座る場所や寝る場所の付近では、背の高い家具類は避ける方がいいでしょう。

家具類の配置

家具類の転倒・落下防止

家具やテレビ、パソコンなどを固定し、転倒や落下防止措置をしておきましょう。また、就寝中の地震発生に備えて寝室の家具は、優先的に転倒防止対策を実施しましょう。重いものは、下に収納することで家具の重心が低くなり転倒しにくくなります。

家具類の転倒・落下防止

家具類の移動防止 高層階注意!

高層階では、低層階に比べ揺れが大きくなる傾向があり、家具類の転倒・落下に加え、家具類の「移動」が発生します。家具類の移動で、「挟まれる」「ぶつかる」ことによるけがや、避難経路が塞がれるなど避難障害が生じる可能性があります。頻繁に移動する家具類は、キャスターをロックし、壁と着脱式ベルトなどで連結、あまり移動しないキャスター付き家具類は、キャスターに下皿を敷き、さらに転倒防止対策をしましょう。

家具類の移動防止 高層階注意!

安全スペースへの退避[緊急地震速報を受けたとき]

重量物から離れ、慌てずに安全スペースへ避難し、身の安全を図る。

安全スペースへの退避[緊急地震速報を受けたとき]

地震時の身の安全の図り方

テーブルの下や、物が「倒れてこない」、「落ちてこない」「移動してこない」空間に身を寄せ、姿勢を低くする。

地震時の身の安全の図り方

テーブルなどの足を保持して身の安定を図る。手すりがある場合には、手すりにつかまって(手すりがない場合は、四つん這いになる)姿勢を低くする。

地震時の身の安全の図り方

安定がなくなり、座ったまま転倒する可能性があるので、完全には座らない。

専門家のコメント

東京工業大学 大学院 教授  翠川 三郎

東京工業大学 大学院 教授 翠川 三郎

東日本大震災で東京のある高層住宅の上階では、7割の方が非常に怖かった絶望的になった、3割の方がタンスや戸棚などが大きくずれたり倒れたりした、と回答しています。東海地震等ではさらに強い長周期地震動が予想されます。落ち着いた行動や家具の固定を心がけることが重要です。

東京大学 地震研究所教授  纐纈 一起

東京大学 地震研究所教授 纐纈 一起

長周期地震動は大きな地震が起きた時に平野部で発生しやすく、震源域から数百キロ離れた場所にも影響を及ぼすという特徴を持っています。特に、今後の東海地震や東南海地震の震源域と首都圏の間には長周期地震動を伝えやすい地盤が広がっているので、入念な備えをするようにしてください。

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