台風、局地的な大雨や集中豪雨に伴う短期間でまとまって降る強い雨による水害には、次のような特徴があります。
短期間で危険な状態となる
水が集まり流れる場所である河川、下水道、用水路等では、短時間に強い雨が降ることや周りから降った雨が流れ込むことで、数分〜数十分で危険な状態になる場合があります。
離れた場所での雨が影響する場合がある
河川、渓流、下水管、用水路等では、自分の居る場所で強い雨が降っていなくても、上流等離れた場所で降った雨が流れてくることによって、危険な状態になる場合があります。多摩川のような大きな川でも、40分間で約30cmも水位が上昇した事例があります。
注意報や警報の発表に至らない雨でも災害が発生する場合がある
河川、下水管、用水路等では、わずかな雨でも危険になるおそれがあります。このような場所では、大雨や洪水の警報・注意報の発表基準に達しない場合でも災害が発生する恐れがあります。
近年は治水事業が進み、大河川の氾濫は少なくなってはいますが、都市部では周辺地域の開発が進んで保水(遊水)機能が低下していることもあり、水害に占める都市部の被害の割合が増えています。
台風、局地的な大雨や集中豪雨に伴う短期間でまとまって降る雨による水害には、上記の特徴と、次のような危険性があります。
※ハザードマップとは、自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したものです。予測される災害の発生地点や被害の拡大範囲、程度、避難場所などの情報を得ることができます。詳しくは、市のホームページを参照して下さい。
台風や集中豪雨の際には、次のような事案も発生しています。
屋上の排水溝がつまり、雨漏りにより消防用設備が故障し、誤って感知器が作動した。
→定期的に排水溝の清掃をしましょう。
落雷により、自動火災報知設備などの消防用設備が故障した。
→落雷があった場合には、消防用設備が正常に作動しているか確認しましょう。
強風により建物周辺の看板に落下危険が発生した。
→台風など強風が予想される場合には、高所にあるものを屋内に移動したり、看板はしっかりと取り付けられているかなどを事前にチェックしましょう。