1995年に発生した阪神・淡路大震災の教訓から、通常の消防力では対応が困難な救助事象に迅速に対応するための部隊の必要性が提起されました。このため創設されたのが、消防救助機動部隊(愛称:ハイパーレスキュー)です。
消防救助機動部隊は、特殊な技能・能力を有する隊員や装備で編成され、大型重機を備えるなど、多数の人命を早期に救出することを目的としたスペシャリスト部隊です。
第九消防方面本部消防救助機動部隊は、NBC災害、震災、大規模災害などあらゆる災害に対応するため、機動部隊として初の4隊編成になっています。
※NBC災害とは・・・ Nuclear 放射性物質 Biological 生物剤 Chemical 化学剤
東京消防庁では、これまでに震災・大規模災害を専門とする部隊を3隊、NBC災害を専門とする部隊1隊を配備してきました。
そして、東日本大震災の大規模な震災複合災害が発生したことを教訓に、地域特性に対応し、震災・大規模災害とNBC災害の両方に対応可能な新たな消防救助機動部隊として発隊しました。