<お知らせ>
熱中症に注意! 電力需要抑制(節電)と熱中症対策

お年寄りと子どものために

(1) お年寄りはのどが乾かなくてもこまめに水分補給を!
 高齢になると外気温に対する身体の感受性が鈍くなり、体温調節機能が低下してくるため、熱中症の自覚がないまま熱中症になる危険性があります。
 このため、お年寄りの熱中症を予防するためには、のどが乾かなくても水分補給をする必要があります。こまめにお茶や水を飲みましょう。
 家族等もお年寄りが水分摂取しやすいように、例えば毎朝ペットボトルに用意し、水分補給を積極的に支援していきましょう。
 注:特に、持病がある方や、水分摂取を制限されている方は、夏場の水分補給等について必ず医師に相談しましょう。

人の水分の摂取と排泄
 一般的な成人男性の場合に、呼吸や汗・尿などで、1日約2.5リットルの水分が出ていきます。これに対して、食事や体内で作られる水分(代謝水)で約1.3リットルとなります。不足分は約1.2リットルになります。
出典:熱中症保健マニュアル2009(環境省)

暑熱環境に対する高齢者の特徴
○暑さに対する感受性の低下→暑いと感じにくい、のどの渇きが感じにくい
<衣服による体温調節や冷房等の利用の機会が遅れる。>

○発汗・皮膚血流量の低下→暑さに対して、発汗等による体温調節機能が鈍くなる。
<身体の中に熱がこもりやすい。>

(2) 室温をチェックし、部屋の温度が28℃を超える前にエアコン等のスイッチを入れましょう。
 外気温が28度を超えると、急激に救急搬送人員が増加しています。また、高齢になるに従って重症化するという事実もあります。特に高齢者や身体の具合が悪い方は、早めに冷房のスイッチを入れましょう。高齢者は生理学的にも若者と比べて、体内の水分量が少なくなっています、高齢者にとっての水分の減少は、若者以上に重大なことと考えるべきです。

(3) 大人が暑いと感じる時、子どもはもっと暑い!
 例えば、外気温30度の炎天下だと、地面からの輻射熱により、ベビーカー上では約40度にもなっているそうです。子ども、特に乳幼児は汗腺などの体温調節機能がまだ十分に発達していないことと、体重に占める体表面積が大きいため、周囲からの熱を大人以上に吸収しています。散歩や買物などでも、適宜子どもの様子を確認しましょう。特に小さな子どもは自分で自分の体調を表現することは難しいので、保護者等の積極的な目配りが必要です。
 また、乗用車等には絶対に子どもだけを残してはいけません。炎天下の車内は50℃を超えます。短時間であっても非常に危険です。


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