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東京消防庁 広報テーマ(8月号) テーマ1 地域の防災力を高めよう
  防災の日と防災週間
  防火防災訓練に参加しましょう
  訓練用防災マップについて
  「地震その時10のポイント」
  「地震に対する10の備え」
  家具類の転倒・落下・移動防止対策の推進
テーマ2 建物の安全に関する情報を確認しよう
  建物の違反情報を発信中
  違反対象物の公表制度とは
テーマ3 電気火災を防ごう
  電気火災の実態
  電気火災の出火要因別状況
  身近な家庭電気製品の火災
  リチウムイオン電池関連による火災
  トラッキング現象による火災
  コンセント、差込みプラグ等による火災
  電気火災を防ぐポイント

地域の防災力を高めよう

地域の防災力を高めよう

家具類の転倒・落下・移動防止対策の推進

■ 家具類の転倒・落下・移動防止対策の推進

「家具転対策(かぐてんたいさく)」とは、地震時の家具や家電などの転倒・落下・移動による、けがや出火、避難障害を防止する「家具類の転倒・落下・移動防止対策」の略称です。
 昨年、4月に発生した「平成28年(2016年)熊本地震」では、家具類の転倒などによる屋内被害も発生しました。(右写真)
 地震により家具類の転倒などが発生すると、普段生活する住居内で様々な被害が発生します。そういった被害を防ぐための「家具転対策」は、地震が発生した際にご自分を守る「自助」だけでなく、「共助」として、ご家族や近隣住民の助け合いへとつながる重要な対策です。身近な被害を防ぐためにも、家具転対策を実施しましょう。

家具類の転倒・落下・移動防止対策の推進

■ 家具転対策をしていないと起こる3つの危険

① ケガ

東京消防庁の調査では、近年発生した地震の負傷原因のうち、家具類の転倒・落下・移動によるものは、なんと全体の約3〜5割を占めています。(図1及び図2参照)
 また、家具転対策で室内の安全性を向上させることで、「本人の転倒・落下等によるケガ」の一部についても、防げる可能性があります。
 つまり、家具転対策をすることで、地震によるケガの多くが防げるのです。

図1 家具類の転倒・落下・移動によるケガの割合(当庁調べ)
図1 家具類の転倒・落下・移動によるケガの割合(当庁調べ)

図2 新潟県中越地震でのケガの原因(当庁調べ)
図2 新潟県中越地震でのケガの原因(当庁調べ)

② 火災

地震が起こると、家具類の転倒・落下・移動によって火災が発生することがあります。
 平成23年3月11日に発生した東日本大震災において、都内で32件の火災が発生しましたが、その多くが家具類の転倒・落下・移動によるものでした。
 また、東京都が公表した首都直下地震の被害想定では、都内で最大約800件もの火災が発生すると想定されています。火災による被害を減らすためにも、家具転対策は絶対に欠かせません。

<東日本大震災での出火例>
○ 本棚が倒れ、本が電気ストーブに落下し出火
○ 電気スタンドが倒れ、布団に接触し出火
○ 落下物が、家電製品のスイッチに接触し、スイッチが入ることにより出火 など

本が電気ストーブに落下し出火

② 避難障害

出入口付近に家具転対策を施していない家具を配置してしまうと、転倒した家具が出口や扉を塞ぎ、逃げられなくなることがあります。
 首都直下地震等の大規模地震が発生した場合、こうして閉じ込められてしまうと、そのまま長時間救出されない可能性があります。避難できない状況で、家屋の倒壊や火災が発生すると、非常に危険です。
 避難障害を起こさないためには、出入口や避難経路に家具を置かないことや、家具を置く向きを工夫したりする家具転対策も非常に大切です。

避難障害

■ どうやって家具転対策したらいいの?

一言で家具転対策といっても、その方法には様々なものがあります。
 家具転対策と聞いてすぐ頭に浮かぶのは、金具などを使用し、家具と壁をネジ留めするようなものかもしれませんが、家具を動かないように固定するだけが家具転対策ではありません。収納先をまとめて、家具を置かないようにしたり、家具の配置や向きを工夫したりすることも一つの家具転対策といえます。
 また、対策器具を組み合わせた固定もおすすめです。例えば、タンスなどの場合、L型金具でしっかりと固定することが、効果の高い対策方法ですが、つっぱり棒とストッパー式(もしくはマット式)を組み合わせて設置することで、L型金具と同等の効果が得られます。
 それ以外にも、大きなホームセンターなどに足を運ぶと、穴を開けたりすることなく設置し、固定できる器具も多く販売されています。実験等で効果を検証した商品を選び、家具類に合った器具を、正しく設置することが重要です。

家具転対策