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東京消防庁 広報テーマ(7月号) テーマ1 夏に多発する事故から尊い命を守ろう
  熱中症を防ごう
  河川やプール等での水の事故を防止しよう
  病院へ行く?救急車を呼ぶ?
急な病気やけがで迷ったら#7119
  救急車の適正利用について
  心肺蘇生等の応急手当
テーマ2 日常生活における火災や事故を防止しよう
  子供の火遊びを防止しよう
  花火による火災を防止しよう

日常生活における火災や事故を防止しよう

日常生活における火災や事故を防止しよう

子供の火遊びを防止しよう

平成24年から平成28年(稲城市、島しょ地区を除く地域)の5年間で、東京消防庁管内では、12歳以下の子供の火遊びに起因する火災が177件発生しました(図1)。

また、火遊びによる火災で2人の子供が亡くなっています。痛ましい事故が起きないよう、子供の火遊びを事前に防止しましょう。

1.過去5年間の発生状況

図1 過去5年間の発生件数
図1 過去5年間の発生件数

2.年齢別・男女別の発生状況

行為者を年齢別にみると、12歳が42件と最も多く発生しています(図2)。また、177件のうち行為者が男児であった火災件数は161件、女児が16件で性別では男児が大部分を占めています。

図2 年齢・男女別の発生件数
図2 年齢・男女別の発生件数

3.どこで火遊びをしているのか

出火場所は、屋外が最も多く97件、次いで自宅が46件となっています(図3)。また、屋外では、公園、河川敷などで発生しており、自宅では居室内、台所やベランダなど様々な場所で発生しています。

図3 出火場所別火災発生件数
図3 出火場所別火災発生件数

4.1日の中で発生の多い時間帯

就学年齢にあたる6歳以上の子供の火遊びによる火災は、13時から17時台に多く発生しています(図4)。また、5歳以下では、13時台に多く発生しています。

図4 発生時間帯ごとの火災発生件数
図4 発生時間帯ごとの火災発生件数

5.火遊びに使用したもの

火遊びに使用したもので、最も多いのはライターの84件で全体の半数近くを占めています(図5)。また、マッチによる火遊びもライターに次いで多くなっています。マッチはライターのようにスイッチから指を離せば消えるものではありませんので、自分で消すことができない子供もいます。

図5 発火源別の火災発生件数
図5 発火源別の火災発生件数

6.ライターが発火源となった火災件数

ライターが発火源となった件数は、6歳から12歳が全体の93%を占めています(図6)。CRライターの規制が導入され、5歳以下の火災発生件数は大きく減少しました。

図6 ライターが発火源となった火災発生件数
図6 ライターが発火源となった火災発生件数

7.子供の火遊び火災による死者

子供の火遊びに起因する火災のうち、死者が発生した火災は、過去5年間で1件発生し、5歳と2歳の子供が死亡しています(表1)。

表1 死者が発生した火遊びに起因する火災
発生年 出火場所 年齢
(行為者)
性別
(行為者)
発火源 死者数
平成24年 自宅 5歳 ライター 2人
平成25年 死者の発生なし
平成26年 死者の発生なし
平成27年 死者の発生なし
平成28年 死者の発生なし

火遊び火災の事例

「ライターの火遊びにより42平方メートルが焼損した火災」

この火災は、共同住宅の9階居室内から出火したものです。
11時頃から2人の子供とその母親が寝室で寝ていました。母親が目覚めるとベッド脇のマッサージチェア付近から火が立ち上がっており、2歳の息子がベッド脇に立っていました。
出火原因は、母親が寝ている間に2歳の子供がベランダの室外機の上に置いてあったロングノズル式ライターを使用して火遊びし、寝室のマッサージチェアにかけていたシーツに着火したため出火したものです。負傷者は発生していません。

「マッチの火遊びにより30平方メートルが焼損した火災」

この火災は、共同住宅の1階ダイニングキッチンから出火したものです。
出火時は小学生が一人で留守番をしていました。
出火原因は、子供が下校途中に拾ったマッチ箱を家に持ち帰りマッチに火をつけたところ、消し方が分からず、ごみ箱に捨てたためごみくずに着火し出火したものです。

負傷者は1名で子供が手に火傷を負いました。

  • ライター等は、子供の目に触れない場所、かつ手の届かない場所で厳重に管理する。
  • 子供には幼児期から火災の怖さや火遊びの危険性を教える。
  • 幼い子供だけを残して外出しない。
  • 子供の安全を守るため、子供が簡単に操作できないチャイルド・レジスタンス・ライター(CRライター)を使用する。
  • ライターを廃棄する際は、中のガスを使い切ってから、各自治体が定める分別方法に従い廃棄する。
  • 小学生になると、公園など屋外で火遊びをする子供が増えることから、保護者、学校、地域が連携して、子供の火遊び火災を防ぐ。

ライターの規制導入について

ライターの規制導入について

消費生活用製品安全法施行令の一部が改正され、規制対象製品にライターが追加されました。(平成22年11月10日交付)

平成22年12月27日に施行され、施行後9ヶ月間の経過措置を経て平成23年の9月27日からCR(チャイルド・レジスタンス)機能を施した安全対策済みライターなどが市場で販売されています。販売できるライターは、以下の3つの要件を備えたものです。

  1. ライターの基本性能の要件を定めたJIS規格を採用したもの
  2. 子供が簡単に操作できないCR機能を備えたもの
  3. 子供が興味を持ちやすい玩具(ノベルティー)型でないもの

なお、規制対象になることにより、製造または輸入事業に係る国への届出、技術基準適合義務、PSCマークの表示が義務付けられます。

PSCマークの表示

※ 規制の対象外となるライターもあります(例:燃料タンクが金属製のもの)。

主なCRライター
2動作以上を同時に操作するタイプ
2動作以上を同時に操作するタイプ
レバー操作に強い力を必要とするタイプ
レバー操作に強い力を必要とするタイプ

ディスポーザブルライターのガスの抜き方

ディスポーザブルライターのガスの抜き方
  • 周囲に火の気のないことを確認する。
  • 操作レバーを押し下げる。着火した場合はすぐに吹き消す。
  • 輪ゴムや粘着力の強いテープで、押し下げたままのレバーを固定する。
  • ※ 「シュー」という音が聞こえれば、ガスが噴出している (聞こえない場合は炎調整レバーをプラス方向にいっぱいに動かす)。
  • この状態のまま付近に火の気の無い、風通しのよい屋外に半日から1日放置する。
  • 念のために着火操作をして、火が着かなければ、ガス抜きは完了です。
2動作以上を同時に操作するタイプ
2動作以上を同時に操作するタイプ
レバー操作に強い力を必要とするタイプ
レバー操作に強い力を必要とするタイプ