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東京消防庁  広報テーマ (5月号) テーマ1 子供の事故を防止しよう
テーマ2 アウトドアでのBBQ(バーベキュー)、燻製調理による火災の注意喚起
テーマ3 事業所の防火安全体制を確認しよう

子供の事故を防止しよう

子供の事故を防止しよう

日常生活における事故

東京消防庁管内では、平成27年中は128,619人が日常生活における事故により救急搬送されており、年々増加傾向にあります。

その中でも、5歳以下の子供(以下、「乳幼児」という。)と高齢者の救急搬送人員が多くなっています(図1)。乳幼児は危険に対する認識が乏しく、危険を回避する能力が未熟です。家族など周囲の人が、過去にどのような事故が発生しているかを知り、事前に対策をとることで、重大な事故から子供を守りましょう。

年齢層(5歳単位)別の救急搬送人員(平成27年中)

図1 年齢層(5歳単位)別の救急搬送人員(平成27年中)

子供の事故発生状況

平成23年から平成27年までの5年間に46,220人の乳幼児が救急搬送され、平成27年中は9,829人と過去5年間で最も多く搬送されています。(図2)

平成27年中を年齢別にみると、1歳が最も多く、次いで2歳となっています(図3)。

乳幼児の年別救急搬送人員

図2 乳幼児の年別救急搬送人員

年齢別救急搬送人員(平成27年中)

図3 年齢別救急搬送人員(平成27年中)

乳幼児に多い事故と中等症以上の割合

乳幼児の事故の形態と入院が必要とされる中等症以上の割合をみると、救急搬送が多いのは“落ちる”事故“ころぶ”事故となっています。

また、中等症以上の割合が高い事故では、“おぼれる” “やけど” “落ちる”事故となっています(図4)。

乳幼児の事故の形態と中等症以上の割合(平成27年中)

図4 乳幼児の事故の形態と中等症以上の割合(平成27年中)

重症度の高い事故

自宅の浴槽での「おぼれ」

おぼれた場所の第1位は、自宅の浴槽です。

【事例】 1歳の女児が母親と妹と3人で入浴していた。母親が妹に服を着せるため目を離している間におぼれてしまった。
(程度 中等症)

おぼれた場所の第1位は、自宅の浴槽です。

子供の「おぼれ」を防ぐために

乳幼児をお風呂に入れている時、水遊びをさせている時は、決して目を離さない。
子供だけで浴室に入れないようにしておく

こんな事故にもご注意!

首掛け式浮き輪での事故

首掛け式浮き輪を浴槽で使用して、保護者が目を離した時に乳幼児がおぼれる事故が発生しています。

首掛け式浮き輪での事故

「やけど」

熱湯や味噌汁、お茶などの熱い液体でのやけどが多いです!

やけどの事故が多かった要因(平成27年中)

やけどの事故が多かった要因(平成27年中)

子供の「やけど」を防ぐために

やけどの恐れのあるものは、子どもの手の届くところに置かない。
子供を抱いたままの調理や、熱いものの飲食をしない。

こんな事故が起きています!

電気ケトルの熱湯でやけど
0歳9か月の男児は、自宅で母親が目を離した隙に電気ケトルのコードを引っ張ってしまい、中に入っていた熱湯をかぶりやけどした。
(程度 中等症)
テーブルクロスで・・・
0歳8か月の女児は自宅にてテーブルクロスをひっぱり、上に置いてあった湯呑み茶碗が倒れ、こぼれたお茶によりやけどした。
(程度 中等症)

ベランダや窓から「落ちる」

子供が住宅のベランダや窓から落ちる事故が繰り返し起きています!

東京消防庁管内で、平成23年から平成27年までの5年間に、乳幼児116人が、住宅等の窓やベランダからの墜落により医療機関に救急搬送されています。
なお、平成28年(速報値)は15人でした。

※1階、天窓を除く

子供が住宅のベランダや窓から落ちる事故が繰り返し起きています!

【事例1】
2階居室内にて長男と一緒にベッド脇にある窓枠からベッドに向かって飛び降りる遊びをしていたところ、誤って窓枠から網戸ごと地上へ墜落した。
(2歳 女児 重症)
【事例2】
共同住宅7階、母親がトイレから出て部屋に戻ったところ、ベッド脇の窓が開いており、手すりの外につかまっている息子を発見、その直後墜落したもの。敷地内に植えてあった木に接触した後、芝生の上に落下した。
(2歳 男児 重症)

窓やベランダからの落ちる事故を防ぐために

窓際やベランダには、子どもが登れるようなものを置かない。
エアコンの室外機、植木鉢などを置く場所にも注意しましょう。
ベランダへの出入口の窓などには、鍵を二重に設ける等の措置を講じましょう。
窓際では、ソファーや室内用ジャングルジムを足場にしたと推定される事故も発生しています。
子供は日々成長し、行動範囲が広がっていきます。昨日上れなかった場所に、今日は上っているかもしれません。

ものがつまる等

窒息は放置すれば死に至る危険な事故です。

年齢別救急搬送人員と0歳児の月齢別救急搬送人員(平成27年中)

年齢別救急搬送人員と0歳児の月齢別救急搬送人員(平成27年中)
※耳や鼻等に入ったものも含みます。

【事例1】
11か月の男児は、自宅で菓子パンを食べている最中に突然うめき声を発し顔色が悪くなったため家族が救急要請した。
(程度 重症)
【事例2】
9か月の男児は、食事中に苦しがり次第に呼吸が止まったので救急要請となったもの。
(程度 重篤)

窒息や誤飲を防ぐために

家の中は、子供の目の高さで危険がないかチェックする。
(誤飲する可能性があるものを、子供の手の届くところに置かない)
灯油、ボタン電池など、誤って飲み込んだ時に危険性の高いものは何かを知っておく。
食べ物は、年齢に応じた大きさや形にして食べさせる。食事中びっくりさせない。

こんな事故にもご注意!

洗濯用パック型液体洗剤の誤飲事故

【事例】
2歳の女児が、自宅洗面所の棚上に置いてある洗濯用パック型液体洗剤を踏み台に上って取り、半分飲んでしまった。その後、嘔吐が3回あり洗剤の匂いがしたため、母親が救急要請した。
(程度 重症)
洗濯用パック型液体洗剤の誤飲事故

その他、過去に重症または重篤と診断された事例として、プチトマト、スーパーボール、ゴム風船、ピーナッツなどがあります。