このページの本文へ移動
東京消防庁  広報テーマ (4月号) テーマ1 子供の事故を防止しよう
テーマ2 事業所の防火安全体制を確認しよう
テーマ3 部屋の模様替えに合わせて「家具転」をしよう

部屋の模様替えに合わせて「家具転」をしよう

部屋の模様替えに合わせて「家具転」をしよう

家具転とは

「家具転(かぐてん)」とは、地震が起きた時に、家具や家電などを固定したり、落下防止したりする、「家具類の転倒・落下・移動防止対策」の略称です。

家具類の転倒等は、ケガの原因になるだけでなく、避難障害や火災を発生させる危険性をもっています。

新生活を始めた方等は、家具や家電を買い替えたら、家具転を忘れずに行いましょう。また、部屋の模様替えと合わせて家具転することも、手間が省けて良いでしょう。

家具転をしていないと起こる3つの危険

① ケガ

東京消防庁の調査では、近年発生した地震の負傷原因のうち、家具類の転倒・落下・移動によるものは、なんと全体の3〜5割を占めています。

また、次いで高い割合を占める「本人の転倒・落下等によるケガ」も、室内が安全であれば慌てて逃げる必要もなくなるため、家具転により防げるものもあります。

つまり、家具転をすることで、地震によるケガの多くが防げるのです。

例)新潟県中越地震でのケガの原因(当庁調べ)
例)新潟県中越地震でのケガの原因(当庁調べ)

② 火災の発生

地震が起こると、家具類の転倒・落下・移動によって火災が発生することがあります。

平成23年3月11日に発生した東日本大震災においても、都内で32件の火災が発生しましたが、その多くが家具類の転倒・落下・移動によるものでした。

東京都が公表した首都直下地震の被害想定では、都内で約800件もの火災が想定されています。この数を減らすためには、家具転は不可欠です。

<東日本大震災での出火例>

  • 本棚が倒れ、本が電気ストーブに落下し出火
  • 電気スタンドが倒れ、布団に接触し出火 など

③ 避難障害

出入口付近に家具転を施していない家具を配置してしまうと、転倒した家具が出口や扉を塞ぎ、逃げられなくなることがあります。

首都直下地震等の大規模地震が発生した場合、こうして閉じ込められてしまうと、そのまま長時間救出されない可能性があり、非常に危険です。

これを防ぐためには、家具類の固定だけでなく、出入口や避難経路に家具を置かないことや、家具を置く向きに工夫したりすることも非常に大切です。

どうやって家具転したらいいの?

一言で家具転といっても、その方法は様々なものがあります。

家具を動かないように固定するだけでなく、家具の配置や向きを工夫することも一つの家具転といえます。

家具の固定と聞いてすぐ頭に浮かぶのは、L型金具などのネジ留めが必要なものだったりしますが、大きなホームセンターなどに足を運ぶと、壁に穴を開けずにできる器具も多くあることに気付くと思います。対策器具は、種類によりそれぞれメリット、デメリットがありますので、用途やニーズに合ったものを選ぶことが重要です。

例えば、タンスなどの場合、とにかくしっかりと固定したい方には、最も効果の高いL型金具がおすすめです。しっかりと固定はしたいけれど、壁を傷つけずに固定したい方には、つっぱり棒とストッパー式器具(もしくはマット式)を組み合わせて固定するなどの方法があります。