東京消防庁  広報テーマ (09月号) テーマ1 9月9日は救急の日です
テーマ2 ガステーブル等による火災を防ごう!
   

テーマ 1 9月9日は救急の日です

9月9日は救急の日です

病院へ行く?救急車を呼ぶ?急な病気やけがで迷ったら

  • ◆東京消防庁救急相談センター

急な病気やけがをした場合に、「今すぐ病院に行ったほうがいいのかな?」、「救急車を呼んだほうがいいのかな?」など迷った際の相談窓口として、東京消防庁救急相談センターを開設しています。

東京消防庁救急相談センターでは、これらの相談に、相談医療チーム(医師、看護師、救急隊経験者等の職員)が、24時間・年中無休で対応しています。

受付番号#7119は携帯電話、PHS、プッシュ回線からご利用いただけます。その他の電話、またはつながらない場合は、23区は03(3212)2323、多摩地区は042(521)2323からご利用ください。

救急相談センター業務内容

救急相談センター業務内容図
  • ◆東京版 救急受診ガイドについて

東京消防庁救急相談センターでの電話による救急相談に加え、東京版救急受診ガイド(冊子版・ウェブ版)を提供しております。

これは、主な19の症状について、利用者の方自らが症状をチェックしていくことで、病気やけがの緊急度などに関するアドバイスが得られるサービスです。

いつでも利用できるように、次のQRコードを携帯電話またはスマートフォンで読み取り、アドレスを登録しましょう。

東京版 救急受診ガイド
ウェブ版の利用方法・サービス内容

携帯電話・スマートフォンやパソコンから東京消防庁ホームページにアクセスして『東京版救急受診ガイド』をご利用ください。

<3つのアドバイスを提供>
けがや病気の緊急性
受診する時期
受診する科目
リンクから受診可能な病院検索もできます。

※緊急性があると思われる場合は、ためらわず救急車(119番)をお呼びください。

「救急の日」・「救急医療週間」

厚生労働省と総務省消防庁は、救急業務及び救急医療に対する国民の正しい理解と認識を深めるとともに、救急医療関係者の意識の高揚を図ることを目的に、毎年9月9日を「救急の日」、救急の日を含む一週間(日曜日から土曜日)を「救急医療週間」と定めています。

昭和57年から始まり、毎年、日本全国で救急にかかわる様々な取り組みが実施されています。

東京消防庁でも「救急の日」と「救急医療週間」を中心に、都民のみなさんに救急業務への理解と認識を深めていただくため、様々な行事を実施しています。

平成25年中の救急活動

救急業務は、公共性・緊急性が高いことから、都民の皆さんに公平かつ適正に利用していただくことが大切です。

平成25年中の東京消防庁管内における救急出場件数は、3年連続で70万件を超えました(表1)。

表1 平成25年中の救急活動概要
出場件数 749,032件
搬送人員 655,925人
1日平均 2,052件
出場頻度 42秒に1回の割合で出場
平成25年中の救急活動概要

1日平均2,052件、42秒に1回の割合で救急車が出場していることになります。

「消防に関する世論調査」(平成25年7月)のなかで、救急車を利用する理由として「救急車で病院に行った方が優先的に診てくれると思ったから」という回答がありました。「救える命」を救うためにも、救急車は緊急性があるときに利用していただきますようお願いします。

バイスタンダーによるAEDの効果

平成16年から医療従事者以外の方によるAED(自動体外式除細動器)の使用が認められ、今年で10年の節目となります。バイスタンダー(救急現場に居合わせた人)によるAEDの使用事案も年々増加している傾向にあり、平成25年中は129名の方々が医療機関到着前に心拍が再開するなど、その効果(図1)は顕著に表れていますが、応急手当の実施率は約4割(速報値39.9%)にとどまり、実施率の向上を図ることにより、まだまだ心拍再開率を向上させることが期待できます。

AEDは現在、駅、空港や市・区役所、コンビニエンスストアや自動販売機に至るまで、様々な場所への設置が進んでおり、またいろいろな種類があります。必要になった場合に慌てることのないよう、日頃から身近に設置されているAEDの位置や種類を確認しておき、ひとりでも多くの尊い命を救うために役立てることが必要です。

  • 図1 市民目撃がある心停止でバイスタンダーがAEDを使用し除細動を実施した件数と回復率
    (東京消防庁管内の過去5年間の状況)
  • ◆バイスタンダーの奏功事例について

実際にバイスタンダーが応急手当を行い、尊い命を救った事例を紹介します。

このような緊急の事態に遭遇した場合、適切な応急手当が実施できるように、日頃から応急手当に関する知識と技術を身につけておくことが大切です。

【事例1】

38歳の男性。河川敷でサッカーの試合中にゴールキーパーをしていて、約2mの至近距離から放たれたシュートを胸に受け、数歩歩いたあとに倒れました。その後痙攣が起き、呼びかけに反応しないため、チームメイトが救急要請を行いました。騒ぎに気づいた通行人(上級救命講習修了者)が、河川敷に設置されていたAEDを搬送し、普段どおりの呼吸がなかったため、チームメイトに胸骨圧迫を指導しながらAEDを装着しました。AEDを装着すると除細動のメッセージがあり、音声ガイドに従い除細動を1回実施しました。その後、心肺蘇生を継続し消防隊到着時には呼吸と脈拍が回復、救急隊が到着したころには、意識が完全に回復していました。

【事例2】

10歳の男児がプールの授業中に、クロールで25m泳ぎきったところで、急に動きが止まり様子がおかしくなりました。教師がすぐに近づき様子を見ると白目をむき呼びかけに反応がなく、呼吸が喘ぐようになったため、普段どおりの呼吸をしていないと判断し、救急要請を他の教師に依頼するとともに胸骨圧迫を開始しました。その後、プールサイドに準備してあったAEDを装着すると、除細動のメッセージがあり、音声ガイドに従い除細動を1回実施しました。その後、心肺蘇生を継続し消防隊到着時には呼吸と脈拍が回復、救急隊が到着したころには、意識が完全に回復していました。

救命講習について

救命講習を受けたことのない方は救命講習を受講し、また、前回の講習修了後から2年以上(3年以内)経過されている方は再講習を受講して、尊い命を救うため、応急手当に関する知識と技術を身につけましょう(表2)。

表2 主な講習会の種別
講習の種別 講習内容
応急救護講習
(希望する時間)
AEDを含む心肺蘇生、止血法及び外傷の応急手当要領等について学ぶコース(受講者の希望に応じて任意の時間で行う)
救命入門コース
(90分)
3時間の普通救命講習の受講が困難な都民及び小学校高学年を対象にした、胸骨圧迫とAEDの使用方法を中心に学ぶコース
普通救命講習
(3時間)
心肺蘇生(AEDを含む成人に対する方法)を中心に学ぶコース
普通救命(自動体外式除細動器業務従事者)
講習(4時間)
普通救命講習の内容にAEDの知識確認と実技評価が加わったコース
(AEDを一定頻度で使用する可能性のある方は、このコースを受講してください。)
普通救命再講習
(2時間20分)
前回の普通救命受講日から3年以内に再度受講するためのコース
普通救命ステップアップ講習
(2時間)
救命入門コースを受講してから1年以内に受講することで、普通救命講習の認定証が交付されるコース
上級救命講習
(8時間)
AEDを含む救命手当のほかに、小児・乳児の心肺蘇生、けがの手当や搬送方法などを学ぶコース
上級救命再講習
(3時間)
前回の上級救命受講日から3年以内に再度受講するためのコース
上級救命ステップアップ講習
(5時間)
普通救命講習または普通救命(自動体外式除細動器業務従事者)講習を受講してから1年以内に受講することで、上級救命講習の認定証が交付されるコース
応急手当普及員講習
(24時間)
普通救命講習、普通救命(自動体外式除細動器業務従事者)講習の指導要領を学ぶためのコース
応急手当普及員再講習
(3時間)
前回の応急手当普及員講習受講日から3年以内に再度受講するためのコース
講習内容をマスターした方には、認定証を交付します(応急救護講習では認定証等の交付はされませんが、救命入門コースは受講証が配布されます)。
講習に関する問合せ先
東京消防庁管内の消防署、消防分署、消防出張所
公益財団法人東京防災救急協会 救急事業本部
〒102−0083 千代田区麹町一丁目12番地 麹町消防署4階
講習受付  03(5276)0995(平日 午前9時〜午後4時)
インターネットでの受付は http://www.tokyo-bousai.or.jp(午前6時〜深夜2時)
東京消防庁ホームページ(http://www.tfd.metro.tokyo.jp
(ホームページ内を以下のメニューに沿って進んでください。)
⇒「試験・講習」⇒「応急手当講習」

応急手当奨励制度について

さまざまな人が集まる事業所、商店街及び町会等では、目の前で人が倒れた際に速やかに応急手当が実施される応急救護体制作りが必要です。地域全体での応急手当の普及に対する認識を高めてもらい、救護力の強化を図るため、東京消防庁では、救命講習に対する積極的な取り組みを行っている団体を奨励しています。

救命講習受講優良証及び優良マークの交付要件

事業所、商店街及び町会等で、救命講習の普及を推進する人(応急手当普及員など) が養成され、救命講習の普及に活用されていること。
事業所、商店街及び町会等の交付を希望する団体ごとに、有効期限内にある救命講習 修了者が、総数(従業員数や店舗数等)の30パーセント以上いること。

救命講習受講優良証及び優良マークの交付要件

団体名の公表

救命講習受講優良証が交付された事業所、商店街及び町会等の団体名を、東京消防庁ホームページで公表しています。

救急車の適正な利用について

救急車は、救急要請場所から最も近い出場可能な救急車が出場しますが、救急出場が増えると、遠方から救急車が来ることになります。救急車が到着するまでに時間がかかると、「救える命」が救えなくなる可能性もあります。救急車は、真に緊急性のあるときに利用するものです。また、救急車は皆さんの医療資源であり、適正に利用していただくことが大切です。

  • ◆増加する救急出場と救急隊の現場到着時間

東京消防庁における救急出場件数は平成21年から増加し続けており、平成25年中の救急出場件数は749,032件と過去最高の件数となり、今後さらに増え続けると予想されます(図1)。

東京消防庁では、119番通報で救急車の要請を受けると、対応可能な最も近くの救急車を出場させていますが、救急要請が増加すると近くの救急車が全て出場中となり、遠くから救急車が駆け付けることで、到着までに時間がかかることになります。

このため、平成25年中に救急車が出場してから要請場所に到着するまでの平均時間は7分54秒と年々延びており(図2)、傷病者への影響が危惧されています。

一方、救急車が搬送した方のうち、入院を必要としない軽症の割合は50%以上を占めており、また、アンケート調査の結果では、救急車を要請する理由として、「生命の危険があると思った」など、緊急性がある理由が多い反面、「交通手段がなかった」など緊急ではない理由も見受けられました。このような状況が進むと、救急車の到着が更に延び、救えるはずの命が救えなくなる危険性が高まります。

図1 年間出場件数推移(平成21年〜平成25年)図2 出場〜現着時間推移(平成21年〜平成25年)
  • あなたは本当に救急患者ですか?

救えるはずの命を救うためには、一刻も早い「応急手当」と「医療機関での治療」が重要です。そのため、救急車を呼ぶと、救急車を必要とする場所に最も近い救急車が駆けつけます。しかし、「救急車で行けば病院で待たずに受診できる」「病院までの交通手段がない」など、緊急性のない救急車の利用が増えると、本来近くから駆けつけるはずの救急車がいなくなってしまいます。

あなたは本当に救急患者ですか?

「あなたやあなたの大切な人の生命に危険が迫り、一秒でも早く医療機関で治療を受けなければならない・・・」そんなとき、もし、救急車がすぐに駆けつけられないとしたらどうしますか?

救急車は、救えるはずの命を救うためにみなさんが共有する貴重な財産です。真に救急車を必要とする人のために、救急車の適正な利用を心がけてください。

  • ◆救急搬送トリアージについて

これらの状況から東京消防庁では、増大する救急需要対策の一環として出場した救急隊の容態観察により、緊急性が認められないと判断した方には、同意を得て自らの受診をお願いする「救急搬送トリアージ」を実施しています。救急隊が緊急性の高い傷病者に対して、迅速かつ的確に対応していくため御理解と御協力をお願いします。

救急搬送トリアージ

救急搬送トリアージ
  • こんな場合に、対象となる可能性があります。
  • 手や足の切り傷、擦り傷
  • 手や足のやけど
  • 耳や鼻の異物
  • 鼻出血
  • 皮膚の発赤、かゆみ
  • 眠れない、不安、さみしい
  • ◆患者等搬送事業者(民間救急)の搬送サービスの利用について

病院から他の病院への転院搬送や入院、退院、通院などの際に寝台や車椅子で移動が必要なときは、東京民間救急コールセンターにお問い合わせください。

東京民間救急コールセンターでは、最寄りの民間患者搬送サービス(患者等搬送用自動車・サポートCab)をご案内しています。搬送費用は有料となります。

東京民間コールセンター 0570-039-099
平日 9時から17時
オペレーターによる案内
上記以外
自動音声メッセージによる案内

PHSやIP電話などからは、つながらない場合があります。その場合は  03−3262−0039 におかけ直しください。

<コールセンターに電話の際は、以下の事項を伝えてください。>

  • 転院、通院、入退院等、患者等搬送用自動車の利用目的
  • 出発地及び目的地の場所
  • 患者等搬送用自動車を利用する日時(当日でも予約可能です。)
  • 申し込みをした方の名前と電話番号
    (この後、最寄りの事業者から確認の電話連絡が入ります。)

<こんな時に利用されています>

病院や診療所への通院、転院 福祉施設への搬送
入退院、一時帰宅 リハビリ施設等への搬送
自宅から駅、空港への搬送