東京消防庁  広報テーマ (06月号) テーマ1 身の周りの危険物品の安全な取扱いを再確認しよう
テーマ2 高齢者を災害や救急事故から守ろう
テーマ3 台風・大雨に備えよう

テーマ 3 台風・大雨に備えよう

平成25年の台風・大雨

平成25年中の台風発生数は31個(平年値25.6個)で、8月までの発生数はほぼ平年並みのペースでしたが、9月と10月に平年を上回る7個ずつ(平年値はそれぞれ4.8個、3.6個)の台風が発生したため年間発生数が1994年以来19年ぶりに30個を超えました。また、10月の発生数は1992年等と並び1951年以降で最も多い発生数でした。また、7月22日から8月1日にかけて、局地的に非常に激しい雨が降り、この期間内では、島根県で観測史上1位となる381.0ミリ(24時間)となったほか、山形県、石川県、福井県、鳥取県、山口県でも観測史上1位を更新した地点がありました。

台風がもたらす大量の雨が短期間(数時間から数日)のうちに広い範囲に降るため、河川が増水したり堤防が決壊したりして水害(浸水や洪水)が起こることがあります。近年は治水事業が進み、大河川の氾濫は少なくはなっていますが、都市部では周辺地域の開発が進んで保水(遊水)機能が低下していることもあり、水害に占める都市部の被害の割合が増えています。


平成25年台風第26号による大島町の被害状況

事前の備え

●窓や雨戸はしっかりとカギをかけ、必要に応じて補強する。
●側溝や排水口は掃除して水はけを良くしておく。
●風で飛ばされそうな物は飛ばないよう固定したり、家の中へ格納する。
●非常用品の確認(懐中電灯、携帯用ラジオ(乾電池)、救急薬品、衣類、非常用食品、携帯ボンベ式コンロ、貴重品など)
●飛散防止フィルムなどを窓ガラスに貼ったり、万一の飛来物の飛び込みに備えてカーテンやブラインドをおろしておく。
●水の確保(断水に備えて飲料水を確保するほか、浴槽に水を張るなどして生活用水を確保する。)
●避難場所の確認

特別警報について

気象庁はこれまで、大雨、地震、津波、高潮などにより重大な災害の起こるおそれがある時に、警報を発表して警戒を呼びかけていました。これに加え、平成25年8月30日よりこの警報の発表基準をはるかに超える豪雨や大津波等が予想され、重大な災害の危険性が著しく高まっている場合、新たに「特別警報」を発表し、最大限の警戒を呼び掛けます。特別警報が対象とする現象は、18,000人以上の死者・行方不明者を出した東日本大震災における大津波や、我が国の観測史上最高の潮位を記録し、5,000人以上の死者・行方不明者を出した「伊勢湾台風」の高潮、紀伊半島に甚大な被害をもたらし、100人近い死者・行方不明者を出した「平成23年台風第12号」の豪雨等が該当します。特別警報が出た場合、お住まいの地域は数十年に一度しかないような非常に危険な状況にあると考えられます。周囲の状況や市町村から発表される避難指示・避難勧告などの情報に留意し、ただちに命を守るための行動をとってください。

(出典元:気象庁ホームページ)

気象警報・注意報が発表されたら

特別警報が発表されないからといって安心することは禁物です。時間を追って段階的に発表される気象情報、注意報、警報を活用して、早め早めの行動をとることが大切です。

(出典元:気象庁ホームページ)

短時間豪雨による水害の特徴

台風、局地的な大雨や集中豪雨に伴う短時間でまとまって降る強い雨による水害には、次のような特徴があります。

◆短時間で危険な状態となる
水が集まり流れる場所である河川、下水道、用水路などでは、短時間に強い雨が降ることや周りから降った雨が流れ込むことで、数分〜数十分で危険な状態になる場合があります。

◆離れた場所での雨が影響する場合がある
河川、渓流、下水管、用水路などでは、自分の居る場所で強い雨が降っていなくても、上流など離れた場所で降った雨が流れてくることによって、危険な状態になる場合があります。多摩川のような大きな川でも、40分間で約30cmも水位が上昇した事例があります。

◆注意報や警報の発表に至らない雨でも災害が発生する場合がある
河川、下水管、用水路などでは、わずかな雨でも危険になるおそれがあります。このような場所では、大雨や洪水の警報・注意報の発表基準に達しない場合でも災害が発生するおそれがあります。

短時間豪雨による水害の危険性

台風、局地的な大雨や集中豪雨に伴う短時間でまとまって降る強い雨による水害には、上記の特徴と、次のような危険性があります。

◆側溝や排水溝にゴミがたまっていると、水が流れなくなり増水する危険性が増加します。普段の清掃について配意が必要です。

◆地下室にいる場合は、水圧でドアが開かず脱出できなくなる恐れや地下に流入する水の勢いで避難ができなくなる恐れがありますので、早期に避難する必要があります。

◆車が水没して動けなくなった場合、水位がドアの半分の程度に達すると、車のドアが開かなくなり、外に出られなくなる恐れがあります。車が水没するような高架下のアンダーパス等では注意が必要です。

◆冠水した道路等では、マンホールの中へ雨水が激しく流入している場合があります。泥水で見えにくい場合、吸いこまれる恐れがあり、注意が必要です。

地下空間における浸水対策

地上の浸水は浅い場合でも、地下空間では水位が出入口等の高さを超えると一気に浸水が始まり、短時間で水位が上昇するなど、地上と異なる危険性があります。

地上の状況が分かりにくく、避難等の判断が遅れがちとなります。

避難路が浸水流入経路と重なり、避難が困難となります。

浸水により地下の電気設備が停止すると、停電(暗闇)、エレベータ閉じ込め、防火扉の閉鎖等が発生し、避難困難となります。

水圧でドアが開かなくなり、脱出できなくなる可能性があります。

東京消防庁では、本所防災館で都市型水害体験コーナーを設置しています。

※詳細は、本所防災館までお問い合わせください。
電話:03−3261−0119
URL:http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-hjbskan/

主な防災気象情報収集方法

現在、水災に係る防災気象情報は、公的な機関をはじめ、民間企業など様々な団体、企業で発信されています。それらの情報を有効に利用することが大切です。

公的な機関が発信している防災気象情報の収集とその情報を行動段階に応じて効果的に活用しましょう。 公的な機関が発信する代表的な情報は、気象庁が発表する情報です。また、お住まいの区市町村のホームページでは地域の気象情報や河川状況を提供しているところもあります。そして、東京都は、水防災総合情報システム(雨量計や河川水位の情報がわかる)や東京アメッシュ(2時間前から現在までの降雨状況)などの情報提供を行っておりますので、それらの情報を有効に利用することで、より地域に身近な情報を入手することができます。

近年は、それらの情報が携帯電話から見られるように整備が進んでいますので、外出先でも情報を入手できるようになっています。さらに、一部の区市町村では、あらかじめ登録をすることで、気象警報・注意報の発表などをメールで携帯電話等に自動配信するサービスを実施しています。このようなシステムを利用することで、情報を緊急時に受動的に入手できる手段も確立されているので、突発的な気象状況の変化にも、ある程度対応することが可能です。

<おもな防災気象情報収集サイト>

情報の種類 情報収集先
気象に関する情報 台風の位置、強さ、大きさの実況や予報に関する台風情 @気象庁「台風情報」
http://www.jma.go.jp/jp/typh/
大雨・洪水警報及び注意報の発表状況 A気象庁「気象警報・注意報」
http://www.jma.go.jp/jp/warn/
各区域での降雨状況・降雨予測 解析雨量
降水短時間予報
B気象庁「解析雨量・降水短時間予報」
http://www.jma.go.jp/jp/radame/
レーダー雨量・降水ナウキャスト C気象庁「レーダー・降水ナウキャスト」
http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/
D東京都下水道局「東京アメッシュ」
http://tokyo−ame.jwa.or.jp/
河川に関する情報 雨量・河川水位現況 E国土交通省「川の防災情報」
http://www.river.go.jp/
F東京都建設局「水防災総合情報システム」
http://www.kasen-suibo.metro.tokyo.jp/im/tsim0101g.html
指定河川洪水予報 G気象庁「指定河川洪水予報」
http://www.jma.go.jp/jp/flood/
水防警報 H国土交通省「川の防災情報」
http://www.river.go.jp/nrpc0401gDisp.do
水位周知河川 I東京都建設局「水防災総合情報システム」
http://www.kasen-suibo.metro.tokyo.jp/im/tsim0101g.html
土砂災害警戒情報 気象庁「土砂災害警戒情報」
http://www.jma.go.jp/jp/dosha/