東京消防庁  広報テーマ (5月号) テーマ1

夏に多発する事故から尊い命を守ろう
 −夏の事故防止−

テーマ2

日常生活おける火災・事故を防止しよう

テーマ1  夏に多発する事故から尊い命を守ろう  −夏の事故防止−

梅雨が明け本格的な夏の暑さがやってくるこれからの季節は、水に接する機会が多くなり、海・河川・プールなどでの水による事故や外での活動に伴う熱中症が増える時期でもあります。水の事故や熱中症を防ぐために、次のような点に注意して、楽しい夏を過ごしましょう。


  • (1) 水の事故を防ごう
  • 東京消防庁管内で、過去5年間の5月から9月までの5か月間に発生した水の事故(入水自殺は除く。) の状況は次のとおりです。


    ア プールなどの監視員が常駐しているような場所でも、溺水事故は発生しています。(表1参照)


    表1 事故の発生場所別救急搬送状況 (単位:人)
      プール 川遊び 水遊び
    平成17年 13 7 0 1
    平成18年 3 4 3 1
    平成19年 8 5 0 0
    平成20年 6 8 0 0
    平成21年 9 10 0 1
    39 34 3 3

    イ 水の事故の約7割が、初診時程度中等症以上となっています。(表2参照)


    表2 初診時程度別状況 (単位:人)
      死亡 重篤 重症 中等症 軽症
    平成17年 0 4 1 7 9
    平成18年 0 3 4 3 1
    平成19年 0 3 1 4 5
    平成20年 1 1 2 5 5
    平成21年 2 3 3 7 5
    3 14 11 26 25
    (凡例) ・重 篤 :生命の危険が切迫しているもの
      ・重 症 :生命の危険があるもの
      ・中等症 :生命の危険はないが、入院の必要があるもの
      ・軽 症 :入院の必要がないもの

    ウ 年齢区分別に見ると、どの年代にあっても事故は発生していますが、特に5歳以下の場合に、中等症以上の割合が高くなる傾向にあります(表3、表4参照)


    表3 年齢区分別の発生状況 (単位:人)
      5歳以下 6〜12歳 以下 13〜19歳 以下 20〜59歳 以下 60歳以上
    平成17年 4 6 3 4 4
    平成18年 2 4 2 3 0
    平成19年 3 2 2 3 3
    平成20年 1 3 5 4 1
    平成21年 4 1 3 10 2
    14 16 15 24 10

    表4 年齢区分別の死傷程度 (単位:人)
      5歳以下 6〜12歳 以下 13〜19歳 以下 20〜59歳 以下 60歳以上
    死亡 0 0 2 1 0
    重篤 3 2 0 5 4
    重症 2 2 1 4 2
    中等症 7 4 6 9 0
    軽症 2 8 6 5 4
    中等症 以上 の割合 85.7% 50.0% 60.0% 79.2% 60.0%

    水の事故で重症以上となった事例

    事例1 監視員がいたにもかかわらず発生

    流れるプールにおいて、うつ伏せで浮かんでいる子供をプールの監視員が発見し、プールサイドに引き揚げ、監視員数名とお客として来ていた医師と共に心肺蘇生を行ったもの。【4歳女児 重篤】


    事例2 目を離した隙に発生

    自宅浴室で子供3人に水遊びをさせていたが、親がその場を離れていた時に、子供の泣き叫ぶ声が聞こえたので見に行くと、子供(1歳)が仰向けに浮いていたため慌てて引き上げたもの。【1歳男児 重篤】


    事例3 飲酒していたにもかかわらず、遊泳していたため発生

    飲酒後、仲間二人で川を泳いでいたところ、一人の頭が浮かんでこないのに気が付き119番通報したもの。【50歳代男性 重篤】

    水による事故を防ぐために

    小さい子供からは目を離さないようにし、遊泳中や水遊び中は大人が付き添いましょう。
    プール等の監視員がいる場所でも、油断することなく目を離さないようにしましょう。
    飲酒後や体調がすぐれないときは、遊泳を行わないようにしましょう。
    海、河川では、気象状況に注意を払い、天候の変化に応じ遊泳や川岸等でのキャンプを 中止するといったことも配意しましょう。
    釣り等の遊泳を伴わないレジャーを楽しむ場合でも、ライフジャケットを着用するなど 配意しましょう。

    溺れている人を発見した場合の対応要領

    付近にいる人に知らせ、助けを求め、救助に向かう。
    付近に大声で助けを求めるとともに、119番通報と必要によりAED(自動体外式除細動器)の搬送依頼も併せて行う。
    ロープや浮き輪などを投げるか、長い棒を溺れている人に差し出し救助する。
    ポイント 泳いで溺れている人のところへ向かうのは、最後の手段です。
    水の中から引き上げ、普段どおりの息がなければ直ちに人工呼吸を行う。
    反応がなければ、頭部後屈あご先挙上法(※)で気道確保を行う。
    普段どおりの息の有無を確認し、普段どおりの息がなければ人工呼吸を実施する。
    口対口の人工呼吸がためらわれる場合、感染防止用の人工呼吸用具がない場合及び血液や嘔吐物などにより感染危険がある場合は、人工呼吸を行わず、胸骨圧迫をただちに開始します。
    ポイント 人工呼吸は、水を吐かせてからと考える必要はありません。直ちに実施してください。もし、水を吐いたら顔を横に向け口の中をきれいにしてあげてください。
    あご先を持ち上げるようにしながら、頭部を後ろに反らせる。
    胸骨圧迫と人工呼吸を行う。
    2回の人工呼吸後、直ちに30回の胸骨圧迫を実施する。
    以後、人工呼吸2回、胸骨圧迫30回のサイクルで実施する。
    (5ページ 表7に詳細を掲載しています。)
    AEDが到着したら、AEDの装着を行う。
    胸部が濡れていたら、タオルで水分を拭き取る。
    人工呼吸や胸骨圧迫、AEDの操作方法を学びたい方は、最寄りの消防署にご連絡ください。

  • (2) 熱中症を防ごう
  • 東京消防庁管内で、平成21年中の7、8月の2か月間において発生した熱中症(疑い含む)の状況 は次のとおりです。昨年は626人以上の方が救急搬送されました。

    病院へ搬送された方の初診時の程度は、約6割が軽症ですが、重症以上となっている方もおり、十分な注意が必要です(表5参照)。

    表5 平成21年7、8月中の初診時程度別状況  (人)
    程度 死亡 重篤 重症 中等症 軽症 合計
    人数 23 238 357 626
    (速報値)

    次の表は、昨年の熱中症発生状況を年齢別に表したものです。熱中症は年齢を問わず発生しやすいことがわかります(表6参照)。


    表6 平成21年中の年齢別状況  (人)
    年齢 10歳 未満 10歳代 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 以上 合計
    人数 23 90 84 60 71 62 70 166 626
    (速報値)

    熱中症で重症以上となった事例

    事例1 野球の練習中に、気持ちが悪くなった。【10歳代男性】

    事例2 引越し作業中に、意識障害となった。【30歳代男性】

    事例3 閉め切った居室内で、意識もうろうとなっていた。【60歳代女性】

    熱中症は、長時間炎天下でスポーツ等をしていたことで発症する場合や、直接日光に当たっていなくても、室内で風通しが悪く湿度の高い場所(高温多湿)にいたことで発症する場合があります。

    熱中症を防ぐために

    外で活動するときは
    外出時は、なるべく帽子や日傘で直射日光を避けましょう。
    こまめに休憩し、水分補給をしましょう。
    炎天下や非常に暑い場所では、長時間の作業やスポーツを避けましょう。
    室内では
    窓際等の日当たりのよい場所を避けましょう。
    風通しをよくして、高温多湿にならないように気をつけましょう。
    動いていなくても、スポーツドリンク等の水分補給を心がけましょう。

    平成22年東京消防庁夏の事故防止ポスター 東京消防庁は、ポスターで熱中症予防を呼びかけています。
     

    熱中症に対する応急手当の方法

    風通しの良い日陰や、冷房の効いている場所に移動しましょう。
    衣服をゆるめて、体を楽にしましょう。
    冷たい水で冷やしたタオルを脇の下や足の付け根におき、体を冷やしましょう。
    自分で飲めるようなら、スポーツドリンクや薄い食塩水(500mlに1gの割合)を飲ませましょう。ただし、意識障害などがあり、自力で飲めそうもない場合は無理に水分補給をする必要はありません。
    意識がもうろうとしたり、高熱となった場合などは、早めに医療機関で受診しましょう。
    ※ 暑さの中で少しでも体調不良を感じたら、無理をしないようにしましょう。

  • (3) 心肺蘇生について
  • ア 大きさの表現

    突然に心肺停止した方を救命するためには、救急車が到着するまでの間、バイスタンダー(その場に居合わせた人)による心肺蘇生が重要です。(表7参照)。

    詳しい内容につきましては、東京消防庁ホームページ(http://www.tfd.metro.tokyo.jp)をご覧ください。

    また、前回の応急手当講習修了後3年が経過されている方や応急手当講習を受けたことのない方は、これを機会に受講し、尊い命を救うために心肺蘇生の方法を身につけましょう(表8参照)。


    表7 年齢区分における心肺蘇生
      心肺蘇生 人工呼吸 胸骨圧迫
    対  象 実施回数の比率 吹き込み量 吹き込み時間 吹き込み回数 圧迫位置 圧迫法 圧迫の強さ テンポ
    成  人
    (8歳以上)
    胸骨圧迫 30回:
    人工呼吸 2回
    胸の上がりが見える程度の量 約1秒 2回 乳頭と乳頭の真ん中 両手 4〜5p 約100回 /分
    小  児
    (1歳以上
    8歳未満)
    両手又は片手 胸の厚さの 1/3
    乳  児
    (1歳未満)
    上記より指1本足側 2指
    備  考 心肺蘇生は、救急隊に引き継ぐか、何らかの応答や目的のある仕草(例、嫌がるなどの体動)が表われるか、また普段どおりの息をしはじめるまで続けます。

    表8 主な応急手当講習の種別
    講習の種別 講習内容
    普通救命講習
    (3時間)
    心肺蘇生(AEDを含む成人に対する方法)を中心に学ぶコース
    普通救命(自動体外式除細
    動器業務従事者)講習
    (4時間)
    普通救命講習の内容にAEDの知識の確認と実技の評価が加わったコース
    上級救命講習
    (8時間)
    AEDを含む救命手当のほかに、けがの手当や搬送方法を学ぶコース
    応急手当普及員講習
    (24時間)
    普通救命講習、普通救命(自動体外式除細動器業務従事者)講習の指導要領を学ぶためのコースです。
    ○ 講習内容をマスターした方には、認定証を交付します。
    ○ 講習に関する問い合わせ先
    東京消防庁管内の消防署、消防分署、消防出張所
    公益財団法人東京救急協会
      〒102−0083 千代田区麹町一丁目12番 麹町合同庁舎内
        電話
    講習受付
    03(5216)9995
    03(5276)0995(平日午前9時〜午後4時)
    東京消防庁ホームページ(http://www.tfd.metro.tokyo.jp)
    (ホームページ内を以下のメニューに沿って進んでください。)
    ⇒「試験・講習」⇒「応急手当講習会」

    バイスタンダー(その場に居合わせた人)の奏効事例

    実際にバイスタンダーが救命処置を行い、尊い命を救った事例を紹介します。

    【事例1】

    電車内で、50歳代の男性が倒れました。普段どおりの息をしていなかったため、乗客が直ちに心肺蘇生を実施しAEDを使用しました。AEDによる電気ショックが必要な状態であったため電気ショックを実施した結果、救急隊が到着した時には呼吸と脈拍が再開していました。

    【事例2】

    自宅で40歳代の父親が倒れ、呼びかけに反応がなかったため妻が119番通報しました。電話での口頭指導により呼吸の確認をしたところ、普段どおりの息をしていなかったため、10歳の息子が胸骨圧迫を実施した結果、病院到着前には呼吸と脈拍が再開しました。

    このように緊急の事態に遭遇した場合、適切な応急手当が実施できるように、日頃から応急手当に関する知識、技術を身につけておくことが大切です。また、事例2のように消防職員の口頭指導により適切な応急手当が実施され、尊い命を救った事例もありました。


  • (4) 救急救命士による薬剤投与
  • 救急救命士は、救急現場や救急車内において、意識がなく心臓機能が停止している傷病者に対し、薬剤(アドレナリン)投与が必要と判断した場合、医師の指示に基づき薬剤を投与します。

    「アドレナリン」を投与できるのは、厚生労働省が示す一定の基準に沿った講習や医療機関での実習を修了し、認定を受けた救急救命士に限られています。このため、救急救命士は都内の救命救急センターや大学病院などで、医師の指導のもとに薬剤投与のための病院実習を実施しています。

    現在、東京消防庁では薬剤投与が可能な救急救命士約600名が救急現場で活動しています。


  • (5) 救急車の適正な利用について
  • 救急車は、救急要請場所から最も近い出場可能な救急車が出場しますが、救急出場が増えると、遠くから救急車が来ることになります。救急車が到着するまでに時間がかかると、「救える命」が救えなくなる可能性もあります。救急車は真に緊急性のあるときに利用するものです。また、救急車は皆さんの共有の財産であり、適正に利用していただくことが大切です。


    ア 東京消防庁救急相談センター

    急な病気やケガをした場合に、「救急車を呼んだほうがいいのかな?」、「今すぐ病院に行ったほうがいいのかな?」など迷った際の相談窓口として、 「東京消防庁救急相談センター」を開設しています。

    東京消防庁救急相談センターでは、これらの相談に相談医療チーム(医師、看護師、救急隊経験者等の職員)が、24時間・年中無休で対応しています。





    イ その他の医療機関案内について

    医療機関案内については、前記の救急相談センターのほかに、下記の機関でも同様のサービスを行っています。

    最寄りの消防署や消防分署、消防出張所

    東京消防庁ホームページ (http://www.tfd.metro.tokyo.jp)

    東京消防庁モバイルホームページ(http://www.tfd.metro.tokyo.jp/mob)

    ○東京都医療機関案内サービス

    (通称:ひまわり 電話番号:03−5272−0303)

    モバイルホームページへは上の二次元コードからもアクセスできます。

    他にも、区市町村によっては、独自に夜間・休日診療体制を実施している区域もあります。自治体の広報紙又はホームページ等でお知らせしていますので、あらかじめ休日診療病院等の所在地・道順・電話番号などを確認しておきましょう。


    ウ 患者等搬送事業者の搬送サービスの利用について

    病院から他の病院への転院搬送や入院、退院、通院等の際に寝台や車椅子で移動が必要なときは、東京民間救急コールセンターにお問い合わせください。

    東京民間救急コールセンターでは、最寄りの民間患者搬送サービス(患者等搬送用自動車・サポートCab)を案内しています。搬送費用は有料となります。


    バイスタンダー(その場に居合わせた人)の奏効事例


    PHSやIP電話などからは、つながらない場合があります。
    その場合は、03−3262−0039 におかけ直しください。
    (受付時間:9時〜17時・年中無休)

    <コールセンターに電話の際は、以下の事項を伝えてください。>

    転院、通院、入退院等、患者等搬送用自動車の利用目的
    出発地及び目的地の場所
    患者等搬送用自動車を利用する日時(当日でも予約可能です。)
    申し込みをした方の名前と電話番号
      (この後、最寄りの事業者から確認の電話連絡が入ります。)

    <こんな時に利用されています。>

    病院や診療所への通院、転院 福祉施設への搬送
    入退院、一時帰宅 リハビリ、温泉施設等への搬送
    自宅から駅、空港への搬送    
    コールセンター受付

  • (6) 救急搬送トリアージについて
  • ア 背景・経過等

    救急出場件数の増加に伴い、救急車の現場到着時間も延伸しており、救命効果への影響が懸念されています。こうした救急需要対策の一環として救急搬送トリアージ制度に関し、平成17年度に消防総監の諮問機関である救急業務懇話会に諮問した結果、平成18年3月の答申において、救急現場における緊急度、重症度に応じたトリアージ制度導入の必要性や方向性が示されました。この答申に基づき、東京都メディカルコントロール協議会と連携し、「救急現場において、出場した救急隊の容態観察により、明らかに緊急性がなく、救急車による搬送の要否が判断できる基準」の策定について検討した結果、検証を経て救急搬送トリアージシートが作成されました。このシートを用い、平成19年6月1日から開始した試行を経て、平成21年4月1日から本格的な運用を実施しています。


    イ 救急搬送トリアージの概要

    救急搬送トリアージ基準により、緊急性が認められないと判断された事案については、自らの受診を促し傷病者の同意を前提に不搬送とすることで、早期の再出場体制を確保します。


    救急搬送トリアージの概要


  • (7) 花火による事故を防ごう
  • ア 花火による火災の発生状況

    夏の楽しい遊びのひとつとして、おもちゃ花火が親しまれています。おもちゃ花火は、技術の向上とともに、炎の色や吹き出し方など変化に富み、その取扱いも年々多様化しています。

    しかし、「おもちゃ」といっても原料は火薬であり危険が伴います。毎年、誤った取扱い方法による事故が絶えません。おもちゃ花火は小型ですが、火薬類取締法等の法令によって、「おもちゃ」として取り扱える火薬の種類・量などが定められています。

    花火による事故をなくすために、種類や火薬量に応じて作られた「使用上の説明書」をよく読んで正しく取り扱いましょう。

    平成21年中、東京消防庁管内の火災件数は5,600件発生し、そのうち花火による火災は21件(専門花火1件を含む。)でした。

    以下の表は、花火による火災の発生状況(表9〜11)および行為者の年齢(表12)について表したものです。(数値は概数値であり、確定値ではありません。)

    表9 平成21年中の花火による火災の年別発生状況
    年別 花火による火災件数 焼損床面積
    (u)
    損害額
    (千円)
    死者 負傷者
    合計 建物火災 車両 船舶 林野 その他
    小計 全焼 半焼 部分焼 ぼや
    21年 21(1) 3 0 0 0 3 0 0 0 18(1) 0 173 0 2
    20年 34 0 0 0 0 0 1 0 0 33 0 9 0 0
    19年 34 5 0 0 3 2 0 0 1 28 0 104 0 1
    18年 34(1) 4(1) 0 0 0 4(1) 1 1 0 28 0 1041 0 3
    17年 48 4 1 0 0 3 1 0 1 42 247 11035 0 3
    ※ ( )は専門花火の件数を内数で表示しています。

    表10 平成21年中の花火による火災の月別発生状況
    花火の分類 合計 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
    合計 21 0 0 0 3 2 5 3 8 0 0 0 0
    炎・火の粉又は火花を出すもの 13 0 0 0 2 2 1 3 5 0 0 0 0
    打ち上げるもの 3 0 0 0 1 0 1 0 1 0 0 0 0
    飛しょうするもの 2 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0
    回転するもの 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0
    不明 2 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0

    表11 平成21年中の花火による火災の時間別発生状況
    花火の分類 総計 0〜6時 7〜11時 12〜14時 15〜17時 18〜20時 21〜23時 不明
    総計 21 3 0 0 3 11 3 1
    炎・火の粉又は火花を出すもの 13 2 0 0 1 8 1 1
    打ち上げるもの 3 1 0 0 1 1 0 0
    飛しょうするもの 2 0 0 0 1 0 1 0
    回転するもの 1 0 0 0 0 0 1 0
    不明 2 0 0 0 0 2 0 0

    表12 平成21年中の花火による火災の行為者の年齢状況
    花火の分類 合計 行為者の年齢 不明
    13歳未満 13歳以上16歳未満 16歳以上
    合計 21 3 6 1 11
    炎・火の粉又は火花を出すもの 13 3 5 0 5
    打ち上げるもの 3 0 0 1 2
    飛しょうするもの 2 0 0 0 2
    回転するもの 1 0 1 0 0
    不明 2 0 0 0 2

    花火による火災事例

    「玩具用花火を使用中に着衣に着火した火災」

    出火時分  8月 午後7時ごろ

    出火場所  道路

    被害状況  衣類若干焼損 負傷者1人


    概  要

    住宅前の路上にて家族で玩具用花火を使用していたところ、幼児が手に持った玩具用花火の火の粉が自分の着衣に着火したものです。


    教 訓 等

    この火災は、消火用具として水を入れたバケツを用意し、大人が付添いをしていたにもかかわらず発生しています。花火をする時は、花火に書いてある注意事項をよく読み、正しく取り扱うとともに、出火危険が大きい「火薬」を取り扱っているという火気管理の意識を持ち、子供へ注意と指導を行う必要があります。

    また、花火の火の粉は飛散しやすいため、浴衣のたもとやスカート等への着火に注意するととともに、風の強い日には花火をしないなど、注意が必要です。


    花火による火災を防ぐ10のポイント

    花火に書いてある注意事項をよく読んで必ず守りましょう。
    花火を人や家に向けたり、燃えやすい物のある場所で使用しないようにしましょう。
    風の強いときは、花火で遊ばないようにしましょう。
    必ず水の入ったバケツを用意しましょう。
    遊び終わった花火は、必ずバケツの水につけて、残り火を完全に消しましょう。
    子供達だけでなく、大人と一緒に遊びましょう。
    一度にたくさんの花火に火をつけないようにしましょう。
    正しい位置に、正しい方法で点火しましょう。
    吹出し、打上げ等の筒もの花火は、途中で火が消えても筒をのぞいてはいけません。
    10 花火をほぐして遊ぶことは絶対にしないようにしましょう。

    イ おもちゃ花火の遊び方のポイント

    種類 遊び方のポイント
    炎・火の粉・
    火花を出す花火
    手に持つもの(絵型もの、線香花火など)
      柄のはしを持ち、火をつけたら体から離す。
      手持ちの筒型花火は、万一の後方火吹きをさけるため筒の中程を握り、ローソクで火をつけるようにする。
      火薬が露出している花火は、1本ずつ遊ぶ。
      マッチやライターで点火せず、缶にローソクを立て、その火でつける。
    地上に置くもの(火の粉や火花を噴き上げる台付のものなど)
      倒れないように真直ぐに立て、線香で導火線に火をつけたらすぐに離れる。
      火が途中で消えたようでも、決してのぞかない。
    飛しょうする花火
    ロケット花火、回転上昇する花火
      燃えやすいもののない広い場所で遊ぶ。
      長い尾付きのものは、安定した細口のビンなどに立てて、方向を真上に向ける。
      回転上昇する花火は、平らなところに置いて点火する。
    打ち上げ花火
    連発花火・単発花火
      絶対に手に持って遊ばない。
      地上に置くものは、真直ぐに立てて固定する。
      筒先に顔や体を出すことは、絶対にやめる。
      広い場所で遊ぶ。パラシュートは特に、電線などがない場所で遊び、風があるときは遊ばないようにする。
    煙を出す花火
    スモークボール・煙幕筒ものなど
      煙を出す花火は燃えている時間が長いので、枯草や燃えやすいものの中に投げ込まないようにする。
    回転する花火
    パイプなどの一端から噴射して回転させる糸付きの花火、コマ状に地上を回転 する花火など
      糸付きの花火は、少なくとも1.5メートル以上の長い棒の先につるす。
      コマ状に回転する花火は、平らな地面の上で遊ぶ。
      燃えやすいもののない広い場所で遊ぶ。
    爆発音を出す花火
    摩擦、衝撃で爆発音を出すもの(クラッカーなど)
      音に使用する火薬類は特に危険なので、分解したりポケットに入れたりしない。
    点火によって燃焼し爆発音を出すもの(爆竹など)
      手に持たずに、地面に置いて点火する。
      広い場所で遊ぶ。